【初心者向け】同人サークル活動の始め方

2019年12月17日

絵を描いていたり、同人イベントに参加をした後などに「自分も同人サークルとしてイベントに参加をしたい!」と思ったことは無いでしょうか?

同人活動をするのは単に絵を描いてイラストサイトに投稿するのに比べると敷居が高いように感じますが、思い切って始めると想像していたよりも簡単に始めることが出来ます。

簡単に同人サークルを立ち上げて活動をすることは出来ますが、頒布物(イベントで配布する物のこと)を作成するのには相当な「労力」が必要になります。

同人サークル活動の始め方

いつからサークル活動を始めるたら良いのかと悩む人もいると思います。

サークル活動を始めるのは思い立ったときに行動を開始しましょう。

「鉄は熱い内に打て」という、ことわざの通り思い立ったときに行動するのが一番良いです。時間が経てば経つほど、やる気は失われていきます。

とりあえず、キャラクターの立っている絵が描ければ何とか漫画を作ることは出来ます。

イベントに初めて参加した時位に描いていたイラストです。東方Projectの風見幽香になります。

サークル名を決める

サークル名の決め方についてですが、特にこれといった決まりはありません。

自由に決めることが出来ます。

しかし、自由すぎるので「どのように決めたら良いのか?」と悩んでしまうこともあるでしょう。

もし、一番は自分の好きな言葉があれば、それを元にサークル名を決めると思い入れのある自分のサークルすることが出来ます。

どうしても、上手く思いつかないときはサークル名の最後に、「~屋」「~亭」「~堂」を後に付けることで名前を決めやすくなるかもしれません。

※サークル名を付けるときの注意点としては他人が見て解らないような名前は避けるべきだと思います。読みにくい、覚えづらいサークル名にしてしまうと検索やカタログから探してもらうのに苦労したりします。

イベントに申し込む

イベントに申し込みを行うなら「Circle.ms」を利用します。

https://portal.circle.ms/

大体のイベントが「Circle.ms」から申し込みを行うことが出来ます。

特に大きなイベントは「Circle.ms」を経由しての登録が大半です。
(イベントによってはイベント公式ホームページから直接Web申し込みという形をとっていたります。)

Circle.msの申し込みページから各種イベントに申し込みを行うことが出来ます。

イベントの概要については備考欄に記載されていますが、詳細については公式ページや過去にイベントへ参加をしたことがある人のレビューを参考にすると良いと思います。

申し込みページの備考欄だけだと、イベントのおおまかな内容しか書いてないため思った内容と違うということがあったりします。特にオールジャンル系統のイベントに多いです。特定の漫画やアニメに特化した「オンリーイベント」の方がイベントの趣旨が明確になっているため初心者でも参加しやすいです。

イベントの申し込みについてはイベントの大体6ヶ月くらい前から申し込みが開始されています。とにかくイベント申し込み締め切りに間に合うようにサークルカットを描いて申し込みを行います。

サークルカットとは

サークルカットのイメージとしては上記のような図になります。イベントごとにサークルカットの形式、注意事項があったりするので、イベントのサークルカット提出方法を熟読してください。書類不備の原因にもなったりします。

イメージ図はラフで描いていますが、清書して描くことをオススメします。

大体のイベントはモノクロ2階調またはグレースケールです。たまにカラーもOKなサークルカットがあったりします。

モノクロかグレースケールなら個人的にはグレースケールがオススメです。見栄えが良いと考えています。

描きたいものを描きましょう!!

同人誌については、難しいことは考えずに描きたいことを描きましょう。

思い通りに絵を描けない場合、同人誌を描くのにはもの凄く苦労すると思います。

まずは描いてみないと次も描くことは出来ないので、描いてみましょう。完成したときは感動します。やっと終わったという感情もセットだったりします。

数ヶ月、数年後に自分の同人誌を見返すと、中々ヘンテコな絵を描いていたなと思うことが多々あります。

なお、絵が下手くそだと、イベントでの頒布数が一桁というのは普通にあります。心を強く保ちましょう。

SNSやPixivのフォロワー数が少ないと頒布数1冊とか3冊とか普通です。

同人活動の注意点として各作品にはガイドラインが設けてあったりします。

描きたいものが各ガイドラインを遵守しているかだけは事前に確認しておきましょう。

同人誌を作る場合のスケジュール

同人誌作成時に決めておきたいこと
  • イラスト本か漫画か?
  • おおよそのページ数

ここから、実際にイベントまでの日数を考えてスケジュールを立てながら進んでいかないと同人誌は完成しません。

同人誌製作のスケジュールについては凄く便利な「同人手帳」という同人誌を作るまでのスケジュールを簡単に製作してくれるWebツールがあります。

初めて同人誌を作る場合、どれくらいの作業量になるか解らないと思いますので、1ページだけまずは作成してから、同人手帳でスケジュールを立ててみるのが良いと思います。

想像以上に時間が必要と思って始めることをオススメします。

【参考】私が初めて同人誌を作ったとき

参考ですが、私が初めて作った同人誌は製作までに約280時間かかりました。

1日の作業時間を4時間とした場合で70日かかります。(約2.5ヶ月)

同人誌の構成
  • 表紙カラー
  • 本文モノクロ20ページ
  • 合計24ページ
  • 使用ツール「SAI」

今だったら漫画を描くためのCLIP STUDIO PAINTなどを使用すれば初めてでも、もう少し作業時間を短縮できると思います。

漫画用のトーンや、素材と言った物が用意されていないため自分で描いたり素材を探すと言った作業が必要になったため非常に時間がかかりました。

こんなレベルの背景ですが、当時は描くのに相当悩んでいた記憶があります。CLIP STUDIO PAINTであれば素材を使うことで簡単に描くことが出来ます。

頒布価格について

当時、頒布価格の目安が判らなかったため調べたときの内容ですが下記の通りです。

頒布価格の目安
  • カラー表紙+100円
  • モノクロ本文1pあたり10円

カラー表紙の24p本なら、カラー表紙100円+本文20×10=300円になります。

といっても自信があまりない場合、もっと安価に出したいと思うかもしれませんが、一旦価格を下げていると次出すときも前の価格に引っ張られてしまうため、無理に下げるのは得策ではないと考えます。出費だけが大きくなりすぎないように注意はしたいところです。

同人誌のページごとの価格分布について調べたものを記事としてまとめています。同人誌の頒布価格をどの程度にしたらよいのか迷っている方の参考になれば幸いです。

同人活動で、発生する主な費用について下記の記事にまとめています。収支の参考になればと思います。

頒布価格の理想

※頒布価格について
  • お釣りの対応に時間がとられないようにするためには500円、1000円がベスト
  • 頒布数量が多くなってきたら、頒布価格を目安よりも上げた方が良い
  • 頒布数量が少ないときは100円単位で価格を決めても時間的な余裕があるので問題なし

しかし、イベントに参加したばかりの頃はスペースに立ち寄ってくれる人数も少なかったりしますので、200円とか300円の設定にしていても対応は問題なく出来ます。

頒布数が少ないといったことが最初は多々あるとは思いますが、気に入って買ってくれる人はイベント中に必ず一人は居たりします。何故か頒布「0」は一度もありませんでした。

イベント参加時に準備をしたい物

ポスター

イベント会場で自分のスペースを目立たせる為に必要です。有るのと無いのとでは違います。特に遠目から見つけてもらう場合に有効です。詳しくは下記リンク先を参照ください。

お品書き

同人での「お品書き」とは、一般的に使われている料理のお品書きとほぼ同じ意味になります。いわゆる、メニュー表のような物です。主に頒布する物の種類が増えたときに作成したりします。

お品書き自体には特にこれといって決まった書式・形式はありません。お品書きを作成するメリットとお品書きの一例を下記に記載します。

お品書きのメリット
  • 宣伝回数を増やすことが出来る
    新刊の宣伝だけではなく、既刊も一緒に宣伝可能
  • 頒布されている物を参加者がサークルを訪れなくても確認が出来る
    新刊ではなく既刊目当ての人も居たりします
  • 「AとBセット」、「何冊以上なら」○○しますなど特典を周知出来る

※イベント前に気力が残っていれば、作成をした方が良いとは思いますが、無理に作る必要はありません。無理に作って体調を崩すよりかはイベントに参加することが大事です。

頒布価格を書いた値札

イベントに時に意外と忘れがちな物です。見やすい文字で値札を書きましょう。値札についての詳細は下記リンク先を参照ください。

同人活動で準備しておきたい道具

同人誌の漫画やイラストを製作するときに揃えておきたい、最低限の道具を下記の記事にまとめています。

コインケース

電子マネーを使用しない場合は釣り銭を入れるための道具入れが必要になります。

100円と500円の硬貨が入るケースは必要です。

ポスタースタンド

自分のサークルに来てくれる人を増やしたい場合はポスターの設置がオススメです。

遠くからでも自分の絵を見てもらうことができるので、集客効果があります。

ポップスタンド(値札立て)

頒布物の価格を掲示しておくためのスタンドです。

キャリーケースの中で無造作に入れておくと表面が段々と傷つくので、ある程度使ったら交換していました。

机に敷く布

同人イベントのサークルブースは主に折りたたみの会議用机が用いられています。

会議用机の半分(900mm)の幅が1サークル分のスペースとなります。

机の上に直接、本を置くという場合もありますが、大抵は机に敷き布をかけて、その上に本を置くことが一般的にです。

サークルを始めたばかりの頃はダイソーで購入をした布を使用していましたが、途中から厚手の布へ切り替えました。

机に布を敷くときも厚みがあると敷きやすいため。

あと、敷き布の色についてですが、個人的に落ち着いた色が良いのではないかと思いますが、発行する同人誌のキャラクターカラーに合わせるのも良いと思います。

布のサイズとしては幅0.9m以上×長さ1m以上あると使いやすいです。長い分は折り曲げてクリップで挟んでしまえば問題ありません。

キャリーケース

遠出をする場合と同人誌の在庫を手持ちで会場に搬入する場合に必要です。

また、イベント会場には細々とした文房具やイベント終了時に余った同人誌を送るために梱包するためのテープを入れておくための荷物入れが必須です。

ポケットの多いソフトタイプのキャリーケースがオススメです。

まとめ

  1. 思い立ったらすぐに行動しましょう
  2. 解りやすいサークル名にしましょう。名前が思いつかないときは「~屋」「~亭」「~堂」を付けると決めやすいかも
  3. Circle.msでイベントに申し込もう!!
  4. サークルカットはグレースケールがオススメ
  5. 同人誌については、難しいことは考えずに描きたいことを描こう
  6. 同人誌の製作スケジュールについてはご注意ください。結構大変です。
  7. 頒布価格については、低くしすぎないようにしましょう。

最後に、同人活動は楽しくやりましょう!!

社会人が同人誌を製作する場合について記載をしています。

同人誌の漫画やイラストを描く時はCLIP STUDIO PAINTEXがオススメです。