【同人サークル活動】自宅で作るB5サイズのコピー同人誌の製作について【結構作るのは大変です。】

2019年8月13日

同人誌について

同人誌を制作する場合は最近では印刷所に依頼をするのが普通になってきたと思います。
印刷所に依頼をしてもオンデマンド印刷であれば安価にやってくれるところが多数あります。
しかし、日程の関係からどうしても、どうしても間に合わなかった場合、同人誌を自作する必要が出てきたりします。

自宅でコピー同人誌を製作する以外に下記の方法で作ることも可能です。

自宅に道具を準備する必要がないので気軽に製作をすることが出来ます。特にセブンイレブンのネットプリントであれば、自宅近くでコピー同人誌を簡単に製作することが出来ます。
同人誌のデータだけを作れば良いので面倒な道具を揃える必要がありません。(同人誌のデータを作るのがそもそも大変なんですが・・・)

最近では昔に比べて手軽に同人誌を製作することが出来る環境が整っています。しかし、同人誌の表紙をPP加工施した物が良いとか、特殊加工を入れたいとか、色紙を入れるなどこだわりを持ち始めると自分でコピー同人誌を作成するしかなくなります。

なお、キンコーズやセブンイレブンのネットプリントでは縁なし印刷は行えないので端まで色を塗りつぶすということが出来ません。
自作をする場合は、端まで色を塗りつぶすことが出来るというメリットがあります。

下図の水色矢印のように複合機などのレーザープリンタだと、どうしても端まで印刷をすることが出来ません。

レーザープリンタで印刷した場合の隙間

同人誌を自宅で自作するメリット・デメリット

メリット
  1. 最悪イベント直前まで原稿作業を行うことが出来る
  2. 単純な中とじ本であれば安価に製造することが出来る(B4用紙をモノクロで印刷した物)
  3. 好きな用紙やレイアウトで作成が出来る。
デメリット

とにかく、製作するのが大変です。

  1. 印刷データ作成(面付け)を行う必要がある
  2. 製本作業が必要
  3. 使用している紙の厚みによっては重しを乗せて紙を曲げないといけない。
    手で曲げただけでは紙が浮き上がる場合があります。
  4. 完成後にページ抜けがないかチェック
  5. 道具を置くための場所が必要

コピー同人誌を自作するために必要な物

1.レーザープリンタ
同人誌の基本サイズはB5サイズであるため、中とじ本を製作する場合はB4サイズを印刷出来る必要があります。
B4サイズを印刷するためにはA3サイズにのレーザープリンタを用意する必要があります。
状況によってはカラー印刷も出来ると良いかと思いますが、プリンタの重量が約30kg程度になるため動かすのに一苦労します。

A3カラーレーザープリンタ

私はOKIのC811dnというA3対応のカラーレーザープリンタを使っています。印刷の線数としては65線あたりが限界です。70線にするとドットが潰れてきます。
印刷するときのことを考えると、両面印刷対応のレーザープリンタでないと、印刷時に自分で紙を裏返して入れる必要が出てくるため、作業量が増えるのと、印刷ミスをする可能性が高くなります。

2.B4サイズの用紙またはB4サイズ+10mm以上の用紙
Nソフトコミック用紙B4ノビサイズ(同人誌)

ページの端まで塗りつぶしたい場合はB4サイズよりも縦横+10mm程度大きくしておく必要があります(B4は257X364mm)。レーザープリンタの場合、紙の端まで印刷をすることが出来ません。片側約5mmほどの隙間が出来ます。
中とじのB5サイズ同人誌を製作する場合は「B4ノビ(272X392)」というサイズ用紙が標準であります。B4サイズよりも十分に大きいため、A3対応のレーザープリンタであれば、B5サイズの同人誌にした場合は端まで塗りつぶすことが出来ます。

紙については下記のショップで好きな用紙サイズを指定することが出来ます。
しかし、紙の注文枚数は1000枚単位の物が多いです。少し変わった用紙になったりすると2000枚とかなり多くなってくるので注意が必要です。

紙アラカルト e紙季彩(楽天市場)
紙アラカルト e紙季彩(公式ショップ)

3.中とじ用のホッチキス
ホッチキスのパッケージにも最初から中とじ本を製作することが前提になっています。

中とじ用ホッチキス

4.製本で中とじをするためのベース(ナカトジータ)
最大でA3(A4サイズの本)の紙まで中とじ製本が出来るようになっています。中央の四角い窪みに先ほどのホッチキスをはめて使います。

中とじ用の台

5.製本するためのホッチキスの針
大量に自作するつもりならとにかく大量の針が必要になります。No10号の針を使います。

ホッチキス10号針

6.裁断機、A3対応品
ページの端まで塗りつぶした同人誌を自作する場合は紙をB4サイズよりも+10mm程度大きいので紙の端を裁断する必要があります。
端に隙間が出てもいい場合はB4サイズの用紙で印刷するだけなので、特に裁断機を使用する必要はありません。
A3裁断機ブック40

7.印刷所で印刷をした表紙
出来れば表紙くらいは印刷所で印刷をしてもうのが良いと思います。
中身の原稿が間に合わないとしても表紙くらいは先に出来ていると思います。
見た目を整えようと思うと表紙は外注がやはり一番良いです。表紙だけでも印刷をしてくれる印刷所もあります

株式会社グラフィック
https://www.graphic.jp/

表紙を印刷所で印刷してもらうのは見栄えを良くしたい場合なのでレーザープリンタで印刷をしても良いとは思います。実際に印刷所で使用されている表紙用の用紙も販売されています。

同人誌を自作をするための道具を揃えた場合の費用

道具の費用

2019年8月13日調べ

  1. A3モノクロレーザープリンタ・・・COREFIDO2 C824dnだと\43,800
  2. B4ノビ用紙・・・紙アラカルトでNソフトコミック B4ノビ用紙79.1kg、2000枚で\7,600
  3. 中とじ用ホッチキス 2個・・・1個\460、合計\920
  4. 製本するための中とじ台・・・\5,180
  5. 10号ホッチキスの針・・・1000本、\180
  6. A3裁断機・・・ 裁断機A3 DS-858A3(ほぼ同じ仕様)、\14,000
  7. 印刷所で印刷した表紙(見栄えを上げたい場合)・・・下記画像の仕様で印刷してもらった場合、\6,248
グラフィックでの同人誌表紙見積もり

初期の道具を揃えるだけで、¥71,680が必要となります。そして毎回表紙を印刷していると、30部で6000円ほどの費用が発生します。コストと労力だけを考えると見栄えの良い同人誌を自作するのは今どき厳しいと思います。

イベントでちょっとしたおまけのコピー同人誌を製作するのであれば、まぁちょっと費用がかかるかなというところです。もしくは家で印刷所に頼む前に印刷具合を確かめるという使用方法も出来たりはしますすが、道具を置くための場所が、それなりに必要なので保管が大変かと思います。

今まで何度か、時間の関係から印刷所に頼むことが出来ず自分で同人誌を製作しましたが、自分で同人誌を作っているときは印刷所に頼むことが、やはり一番だと思っています。すごく大変です。