二次創作クリエイター必見!ガイドラインまとめリンク集

2023年11月6日

二次創作は、もとの作品を使って新しい作品を作ることです。

たとえば、好きなアニメのキャラクターで、新しいストーリーのマンガを描いたり、小説を書いたりすることが含まれます。

この活動はとても楽しいことですが、注意しなければならないルールがあります。それが「ガイドライン」です。

ガイドラインとは、元の作品の作者や会社が、二次創作をする時のルールを決めたものです。これを守ることで、作品をつくる人も、もとの作品を守る人も、トラブルにならずに済みます。

みんなが気持ちよく創作活動を続けるために、とても大切なルールです。

このリンク集では、色々な作品のガイドラインを集めています。これを見れば、各作品ごとのルールを確認することができます。

安心して創作活動を楽しむために、ぜひこのリンク集を使ってください。

各作品のガイドライン

ガイドラインの詳細については各ガイドラインをご確認ください。

本記事では一部作品に関するガイドラインを抜粋して記載しており全文ではありません。法律の専門家でもないため、間違いある可能性があります。

また、各ガイドラインの最新状況を反映しているわけでもないため、二次創作を考えている作品のガイドラインを必ずご確認ください。

東方Project(上海アリス幻樂団)

東方Projectの二次創作ガイドライン
https://touhou-project.news/guideline/

ガイドラインにある重要な部分
  • 東方Projectの二次創作品を作成した場合、「東方Projectの二次創作である事の明記が必要」
禁止事項の主な部分
  • 東方Projectのイメージを損なう内容/公式コンテンツと誤解するような内容
  • 他者の権利を侵害する、または侵害するおそれのある内容
  • 原作のゲーム素材使用やエンディングを公開する行為
  • 原作や二次創作を使用して個人の思想を発信する行為
  • その他の過剰な性的表現や特定の個人や団体などを中傷する行為
  • ZUN本人の許可無く、本人の写真を加工・公開する行為

原神(HoYoverse)

HoYoverseのHoyoLABの原神公式でアナウンスされているガイドライン
https://www.hoyolab.com/article/1075541

ガイドラインの対象者

個人または法人格のない団体は、非営利目的に限り、原神のゲームを題材とした二次創作物の制作、展示、頒布および公開についてのガイドラインが出ています。

二次創作の許可範囲

下記の展示、頒布、公開

  • イラスト、マンガ、小説などの同人誌の制作
  • キャラクターのコスプレ衣装の制作
  • キャラクターのコスプレ写真・動画の制作
  • 原神のグッズ、モチーフ料理などの制作
主な禁止事項
  • 有償無償に関わらず、事業性の高い営利目的での利用
  • 公式作品(あらゆるもの)を直接二次利用すること、またはスキャン・トレース等
  • コンテンツのイメージを損なう又は第三者の名誉・品位等を傷つけると判断されるもの
  • HoYoverseの関係者と誤解を与えたり、公式制作物であるかのように誤解をあたえるおそれのあるもの
  • 法令または公序良俗に反するおそれのあるもの

ゼンレスゾーンゼロ(HoYoverse)

HoYoverseのHoyoLABのゼンレスゾーンゼロ公式でアナウンスされているガイドライン

https://www.hoyolab.com/article/30075725

ガイドラインの対象者

個人または法人格のない団体は、非営利目的に限り、原神のゲームを題材とした二次創作物の制作、展示、頒布および公開についてのガイドラインが出ています。

非営利目的の判断基準
  • 個人または法人格のない団体が、利益を得ることを目的とせずに二次的著作物を制作する場合
  • 趣味の範囲で利用し、原材料費等の制作にかかった費用程度の対価を得る場合
二次創作の許可範囲

下記の展示、頒布、公開

  • イラスト、マンガ、小説などの同人誌の制作
  • キャラクターのコスプレ衣装の制作
  • キャラクターのコスプレ写真・動画の制作
  • ゼンレスゾーンゼロのグッズ、モチーフ料理などの制作
主な禁止事項
  • 有償無償に関わらず、事業性の高い営利目的での利用
  • 公式作品(あらゆるもの)を直接二次利用すること、またはスキャン・トレース等
  • コンテンツのイメージを損なう又は第三者の名誉・品位等を傷つけると判断されるもの
  • HoYoverseの関係者と誤解を与えたり、公式制作物であるかのように誤解をあたえるおそれのあるもの
  • 法令または公序良俗に反するおそれのあるもの

崩壊学園、崩壊3rd(株式会社miHoYo)

株式会社miHoYoの二次創作に関するガイドライン
http://corp.mihoyo.co.jp/policy/guideline2.html
HoYoverseのHoyoLABの崩壊3rd公式によるガイドライン
https://www.hoyolab.com/article/1075362

ガイドラインの遵守事項を遵守している場合に限り、個人に対しては著作権侵害を主張しないようです。

二次創作の許可範囲(自作物のみ)
  • イラスト、同人誌、漫画、小説などの作成、各種の運用
遵守禁止事項の主な部分
  • 有償無償に関わらず、事業性の高い営利目的での利用
  • 公式コンテンツの素材を直接二次創作品へ利用すること(スキャン/トレースを行うこと)
  • 株式会社miHoYoのコンテンツのイメージ著しく損なうこと
  • 第三者の名誉や品位を傷つけると判断されるもの
  • 過度な公序良俗に反したり、反社会的な表現を含むこと
  • 第三者に版権が帰属するコラボ作品の利用全般

ブルーアーカイブ、アズールレーンなど(株式会社Yostar)

株式会社Yostarの「ブルーアーカイブ」二次創作に関するガイドライン
https://bluearchive.jp/fankit/guidelines

「アズールレーン」二次創作に関するガイドライン
https://www.azurlane.jp/news-item.html?i=1010

「アークナイツ」二次創作に関するガイドライン
https://www.arknights.jp/fankit/guidelines

株式会社Yostarが定める「非営利目的」の場合に限り個人または法人格のない団体は「ブルーアーカイブ・アズールレーン」を題材とした二次創作物(同人誌、同人グッズなど)の制作や配布/頒布などを自由に行うことが出来るようです。

非営利/営利目的とみなされる判断基準
  • 個人または法人格のない団体で非営利が目的である
  • 日本国内での発表および流通の場合
  • 趣味の範囲で利用し、継続的な創作活動のためツール類や原材料費などの制作に必要な費用程度の対価・利益を得る場合は非営利目的の範囲のようです。
非営利目的の例
  • イラスト、フィギュア、人形その他の立体工作物の作成、展示、配布
  • 同人誌や二次創作デジタルコンテンツの作成、展示、配布、配信
  • クリエイターファンコミュニティサービスにおける二次創作作品の掲載
二次創作活動の禁止事項
  • 株式会社Yostarのゲームイメージを逸脱/イメージを損なう内容
  • 公序良俗に反する内容
  • 直接的にゲームコンテンツ素材のコピー、スキャン、トレース等を使用し創作性が無いまたは低い物
  • 公式として詐称する活動
  • 他社の権利を侵害している、侵害する恐れのある内容
  • 公式製品のように誤解を招くおそれがある内容

ウマ娘 プリティーダービー(株式会社Cygames)

株式会社Cygamesの「ウマ娘 プリティーダービー」二次創作に関するガイドライン(2023/11/05確認)
https://umamusume.jp/derivativework_guidelines/

「ウマ娘 プリティーダービー」は実在する競走馬をモチーフとしたキャラクターが多く存在しており、馬名を馬主から使用許可を出してもらったことなどにより実現した作品です。

二次創作自体のファン活動自体は否定していないようですが、ガイドラインの遵守が必要です。

やむを得ない場合は法的措置を検討する場合もあると記載されています。

禁止事項
  • ウマ娘 プリティーダービー、または第三者の考えや名誉を害する目的のもの
  • 暴力的・グロテスク・性的描写を含むもの
  • 特定の政治・宗教・信条を過度に支援、または中傷などをすること
  • 反社会的な表現
  • 第三者の権利を侵害するもの

二次創作活動自体は否定されていないので非常に厳しい内容ではなさそうです。

しかし、二次創作で一番違反しやすそうな箇所としては「性的描写」が挙げられます。

「過度や過剰な性的描写」ではなく「性的描写」と記載されているのでR-18にイラストは全て禁止として考えるのが妥当です。

NIKKE(SHIFT UP CORP.)

SHIFT UP CORP.の「NIKKE」二次創作に関するガイドライン
https://nikke-jp.com/newsdetail.html?content_id=6ceea49fa5fbca44daa9044a7d6b8f6b6fb9&sid=&from=index&col_name=

二次創作活動の許諾範囲
  • 基本的には非営利のみ許諾
  • 個人や法人格のない団体がコンテンツ共有プラットフォームで二次創作物を公開し収益を得ること。ガイドライン違反した内容があった場合は収益化の中止を求める場合あり
  • 趣味の範囲で二次創作の販売をすること
  • 立体の造形物を販売する場合は個人や法人格のない団体が、「当日版権制度」を採用したイベントに参加する場合は販売許諾の検討が行われる。(イベントが定める手順に沿っての申請が必要)

通常のファン活動や同人活動の域を超えた営利目的を主体として活動を行った場合、二次創作物の制作や販売、頒布は禁止されています。数量や収益の規模に基づいて「SHIFT UP CORP.」が判断するようです。

原作と著作権者の明記

二次創作を公開する場合は二次創作であることを明確にするために同人誌やグッズのいずれかの場所に「使用コンテンツ名(原作名)」と「著作権者情報(SHIFT UP CORP.)」の明記が必要です。

月姫,FGO,魔法使いの夜(TYPE-MOON)

TYPE-MOONの著作権に関するガイドライン
http://typemoon.com/copyright

二次創作の作品ごとで対応方法が異なるため、注意。

禁止事項
  • 作品の画像や映像コピー、取り込み、トレースなどをして使用(自分で描いた二次創作はOK)
  • TYPE-MOONのロゴや作品の関連商品に類似した装丁やパッケージの制作
  • 引用の域を超えたシナリオの書き起こし
  • 音声や音楽のコピー取り込み
二次創作について
  • 同人誌と同人ゲームは禁止事項を確認して違反しない場合は制作と頒布はOK
  • 同人グッズは「同人活動」の域を超えなければOK、明らかに商業目的での制作頒布など「同人活動」の域を超えている場合は禁止
  • 立体物は禁止、当日版権システムによるイベントに関しては各イベントの運営ルールを確認

ドールズフロントライン(株式会社サンボーンジャパン)

株式会社サンボーンジャパンのコンテンツ利用に関する

https://gf-jp.sunborngame.com/guide.php

二次創作活動の許諾範囲
  • 個人または法人格のない団体が非営利目的の場合においては自由に二次創作活動は可
  • イラスト、フィギュア、人形その他の立体工作物の作成、展示配布
  • 同人誌の作成、展示、配布
  • コスプレ衣装の作成、展示配布など
非営利/営利目的とみなされる判断基準
  • 原材料費(人件費を含めない)を回収する範囲から逸脱しファンとしての趣味の範囲を超えている場合。
二次創作の特例

以下の条件を満たす物は非営利目的を超える範囲でも例外的に許容されている

同人誌:取引実態や社会通念などを勘案して、概ね過度な営利性がないものと通常判断ができるような行為

フィギュアなどの立体工作物:原材料費(人件費含めず)を超えた場合でも、得られた対価が10万円程度までと判断されるような行為。ワンフェスなどの個別約定がされているような場合は別途判断

アクリルスタンド、キーホルダーなどのグッズ:非営利を超える範囲での二次創作活動は認められていない。ワンフェスなどの個別約定がされているような場合は別途判断

禁止事項
  • ゲームイメージを逸脱するもの
  • 株式会社サンボーンジャパンのゲームイメージを損なう内容
  • 公序良俗に反する内容
  • ゲームのコンテンツを直接コピー、スキャン、トレース等を使用するなど創作性が乏しい物

まとめ

企業ごとにガイドラインの内容が違うので基本的には各作品または企業ごとのガイドラインを確認をしてください。

R-18の二次創作を禁止しているところもありますので注意が必要です。