【解決】初心者の絵を描くのが[遅い]を速くする方法まとめ【対策】
『イラストを描くのが遅い、イラストを速く描くためにはどうしたらよいのか?』と一度は思ったことはありませんか?
イラストをあまり描けていない時に周りの人が、もの凄く速いペースでSNSやPixivなどに流行りのイラストを投稿しているのを見ていると、羨ましかったり、焦りが出ることもあると思います。
『速くイラストを仕上げたい』と思いつつも作業が思ったよりも進まないということはよくあります。
むしろ、慌てて描いたために手抜きの箇所が出て絵を修正するのに時間を取られてしまい余計な時間を使ってしまいます。
しかし、焦って絵を描いても速く描けるわけではありません。むしろ、焦って描かいた絵を修正するのに時間を取られてしまい余計に時間を必要とする場合があります。
当たり前のことかもしれませんが、絵を速く描くために一番やるべきことは、まず絵の練習をして着実に描けるようになっていくことです。(一番重要です。)
「絵の練習をするべきだ」で終わると寂しいので、何故絵を速く描くために絵の練習を行う必要があるのかについて説明をします。また、絵を描いているときに遅くなっている要因についても記載をしたいと思います。
- イラストを描くのに時間がかかって悩んでいる人
- イラストを描き始めたばかりの人
- とにかく、速く描くための方法を知りたい人
- SNSへ速くイラストをアップする方法
- 難しい形状でも描き慣れることで作業時間を短縮
- 参考資料を見て描き直す時間を減らす
- キャバスを拡大表示しないことでペンの移動時間を短縮
- ショートカットまたは片手デバイスで手の移動時間を短縮
概要で記載をした項目ごとの難易度や効果など目安ですが、下記の表にまとめてみました。
項目 | 難易度 | 費用 | 効果 |
---|---|---|---|
1 | 簡単 | 安い | 高い |
2 | 難しい | 安い~普通 | 高い |
3 | 普通 | 普通 | 普通 |
4 | 難しい | 安い | 普通 |
5 | 簡単~普通 | 高い | 高い |
SNSへ速くイラストをアップする方法
すごく簡単なことですが、完成するまで我慢せずに途中経過も含めてイラストをアップするのが一番速いです。
イラストが完成してからSNSへアップロードする場合、よほど速筆でない限り時間がかかります。
1週間に1枚のイラストを完成させてSNSへアップロードすることが、もし出来るのであれば十分に凄いことだと思います。
特に社会人になると自由な時間が非常に少なくなるので、完成するまでには日数が必要です。
そこでTwitterなどのSNSへイラストを速く上げる方法としてオススメな方法は下記になります。
- イラストのラフ(線色は青色が個人的にはオススメ)
- 線画+べた塗りの色
- 完成イラスト
- おまけでタイムラプス動画(CLIP STUDIO PAINTを使用している場合)
上記の1~3を順に行っていくことで速くイラストをアップロードしていくことが出来ます。
メリットとしてはイラストを描く課程ごとにアップロードするので人の目に付く回数を増やせます。
人の目につく回数が増えればフォロワーや「いいね」を増やすことへも繋がります。
また、ラフなイラストであれば、描くまでの時間を最短にできるので何か流行があった場合に乗り遅れずにすみます。
イラストを完成させてからのアップロードだと時間も必要ですし、途中で気力が無くなり完成しない場合もあるため、出来た所から徐々に出していくのがオススメです。
なお、ラフの時点ではイラスト全体のバランスが多少崩れていても問題ありません。
あとで見返すとバランスが取れてなかったり、繋がりが変なところとかが結構あります。
ラフ画像の細部まで見ている人は稀だと思います。
次に線画+べた塗りの色の画像をアップロードすること画像を見る人に完成のイメージを見せられるのでラフ画像の時とは違う印象を与えられます。
線画がある程度出来ていれば、色がべた塗りでも『イイ感じ』にイラストも見えます。
完成したイラストでないと恥ずかしいということはありません。
最後にイラストが完成したら堂々とアップロードしましょう。イラストを一枚完成させるのには時間も気力も必要なので完成させることは凄いことです。
労力に見合わないことも多々ありますが、描いたことが重要です。
あとおまけですが、CLIP STUDIO PAINTのタイムラプス機能を使用してイラストの作成過程をアップロードすることで更に人目に付きやすくなります。後で自分がどうやって描いたかの記録にもなるためタイムラプス機能は便利です。
【遅い理由】何故イラストを描くのに時間がかかるのか?
簡単な形状でも描き慣れていないので時間がかかる
絵を描いていて、簡単に描けると思っているイラストでも思いのほか時間がかかってしまうことがあります。
簡単な形状に見えても描いたことがない、または描き慣れていないものは描くのに予想以上の時間がかかります。
新しいキャラクターや新しいポーズを取らせようとした場合によく起きる現象です。
新しいキャラクターは事前に学習というわけにはいきませんが、ポーズは練習をすることで書き慣れたものになっていきます。
絵を描くのに時間がかかるのは事前の練習不足にも大きな要因があります。
描くのが遅いことの原因は練習不足と記載しましたが、なぜ練習が必要なのかを理解し認識しておかないと、上達が見込めません。
「表面上の判っている」で終わるのと「理解、認識」をしていることは別物です。
さて、ここに1本の線があります。同じように1本の線を描いてくださいと言われた場合、殆どの人が問題なく描けると思います。
次に三角形と、四角形を用意しました。これも先ほどと同じように描いてみてくださいと言われた場合、これも大きな問題にはならないと思います。
更に六角形、八角形、十角形、十二角形と徐々に角数を増やしていくと、形状としては単純なはずなのに角数が増えたことによって描く手間以上に時間がかかっているはずです。
形をすぐに思い出せるかで描く時間が変わってきます。
描き慣れていないと普段のイラストでも迷ったり、形がわからなかったりして考えているうちに時間が浪費されていきます。
上図は平面なのでまだ描きやすいですが、立体的に描こうとすると奥行きという情報量が増えるため、平面で描くよりも難しくなります。
情報量が増えるほど普段の練習量による差は出てきやすくなります。
練習当初は確かに絵を描く速度は遅いかもしれませんが、描きたい絵を何度も描くことで徐々に慣れて絵を素早く描けるようになります。
単純な答えではありますが、とにかく練習をしなければ、絵を速く描くことは出来ませんし上手にもなりません。
少しでも効率よく速く描けるようにするためには
効率よく学習する手段については存在します。
人物について効率よく絵を描きたい場合は、ダテナオト氏考案の2次元デッサンがおすすめです。
デッサンとしての描き方を学びつつ、2次元イラストも同時に描いていくため、効率よく人物のイラストを描く方法について学習することが出来ます。
2次元イラストを描くイメージでの練習方法なので、練習として描いたものをSNSへ上げても違和感はありません。
人の動作を含めたポーズを勉強したい場合は、漫画家の篠房六郎先生(@sino6)著書のポーズの定理がオススメです。
資料を見ずに描いているので描き直しが多い
形をはっきりと覚えていない、あやふやな状態で資料を見ずに描くと『思った形』にならず、何度も描き直す回数が増えるためイラストを描くために時間が経過します。
また、下書きの段階で曖昧なまま線画に進むと線を拾うことが出来ずに描き直す羽目になります。
- 思い込みで描くため、本来必要なものが描かれていない(装飾品に多い)
- イラストのクオリティが下がりやすい(違和感のある形状になる)
- あとの修正になるほどイラストの修正に大幅な変更が必要になる(線画や塗りレイヤーの修正が必要になる)
資料を探すのは面倒で時間もかかりますが、何度も描き直すよりかは短くて済みます。
上手く描けなくてイライラするのも抑制することが出来ます。答えが見えているため。
- 画像検索をする
- フリーの素材サイトを見る
- CLIP STUDIO PAINTなら素材自体をDLする
- 参考書籍を確認する
資料としてトレースやパクりが許可されているもの以外をトレースしたりパクったりするのは御法度です。
AmazonのKindle Unlimitedに会員登録をすれば、様々なイラスト書籍を見ることができるようになります。
線画を描いているだけなのに時間がかかる。
下書きから線画を描いているだけなのに何故か時間がかかってしまうという場合は一度、キャンバスの表示倍率を見直してはどうでしょうか?
キャンバスを拡大表示した状態で絵を描いているとペンは頻繁に動いているかもしれませんが、絵の一部を描いているだけなので作業全体としてはあまり進んでいません。
そのため、気持ちとしては「十分描いた!」と思っていても作業が大して進まずに時間だけが経過している状態になります。
CLIP STUDIO PAINTの場合は「ファイル」⇒「環境設定」⇒「キャンバス」⇒「表示倍率」からキャンバスの表示倍率を変更することが出来るため、強制的に拡大出来なくすることが可能です。
要因①:目や指といった細かい所を描くのに拡大をしてしまう
要因②:拡大しないと線がブレるため(綺麗な線を描こうとしたため)
要因③:ディスプレイが小さいまたは画面から離れている(細かな場所が目視出来ない)
要因④:ディスプレイ領域に対してペンタブレットが小さい(ペンが敏感に反応する)
要因①:目や指といった細かい所を描くのに拡大表示をしてしまう
極端に一部だけを拡大表示をして描くと手は動かしているのに大して描いていないという状態になります。
絵を描く速度が低下し、イラストが完成するまでの時間が長くなります。
また、拡大表示をしすぎると一部分しか見えていないため、イラスト全体のバランスが取れていない場合もあるため注意が必要です。
しかし、目はイラストとして重要なポイントでもあるため、ある程度は描きやすい状態で描くことをオススメします。
それでも、「両目」が見えるくらいの表示倍率に抑えるのが良いと思います。
拡大表示をして描いている時は絵の全体が見えるようにプレビューやナビゲータ機能等をを用いながら描くと絵のバランスを取りながら描くことが出来ます。
要因②:拡大表示しないと線がブレるため(綺麗な線を描こうとしたため)
下書きから線画を描く場合に表示倍率が100%で描けるようになると作業速度が、非常に速くなります。
いきなりだと難しいので表示倍率は200~300%程度からまずは描き始めるのが良いと思います。
もし線の練習をする材料がない場合は、他の方が制作をされた絵を参考にしてみたり、フィギュアの写真を参考にするのも一つの方法ではないかと考えます。(悪用は厳禁)
ペンタブレットではなくアナログですが「なぞるだけ」で絵を上達させることを目的としたアニメ私塾の室井氏が著書の書籍もあります。
要因③:ディスプレイが小さいまたはディスプレイから離れている(細かな場所が目視出来ない)
ディスプレイが小さくて、絵の細かな所が見えていないのであれば、大きめのディスプレイを購入することをオススメします。
板タブレットであれば、液晶ディスプレイ自体を大きくし、液晶タブレットであれば液晶タブレットを大きくすると作業しやすくなります。
ディスプレイが小さいと作業領域がどうしても狭くなってしまうため、キャンバス以外のウィンドウも小さく表示され作業性が落ちます。
板タブレットであれば液晶サイズは27インチ以上
液晶タブレットの場合は16インチ以上がオススメです。
イラストを描く時に使えそうな31.5インチ以上のディスプレイを下記にまとめています。
要因④:ディスプレイ領域に対してペンタブレットが小さい(ペンが敏感に反応する)
ディスプレイの解像度が大きいのに小さな板タブレットを使用すると、ペンが敏感に反応するため線がブレやすくなり、ペン自体は少ししか動かしていないのに画面上では大きくカーソルが動いてしまう。
代わりに、小さな移動距離で一気に線を描くことが出来るという利点はありますが、相当頑張らないと描きにくいです。
結果、表示倍率を上げてイラストの変なところにカーソルが移動しないようにするという状況が生まれます。
一番簡単な対策としてはペンタブレット自体を大きくすることです。ペンタブレットの作業領域が広くなれば、カーソルの移動量も抑えられるため描きやすくなります。
線のブレを抑えるにはお絵描きソフトの手ぶれ補正をあげることで線のブレを抑えることが出来ます。
しかし、手ぶれ補正を強くしすぎると線を描き終えるまでに小さな遅延が発生するため、積み重なると膨大な時間をロスします。
手ぶれ補正を出来るだけ小さくすると無駄な遅延もなくなります。
そのため、ディスプレイのサイズに合った板タブレットのサイズを選択するのが望ましいです。
板タブレットのサイズとしてはイラストを描く場合は最低でもミディアム、出来ればラージサイズが望ましいと考えます。
ショートカット機能やお絵描き用デバイスを使用していない
【取り消し】や【やり直し】といった頻繁に使用する機能のショートカットを覚えるだけで簡単に作業時間を短縮できます。
ペンや消しゴムといったツールの入れ替え作業時間も意外と時間が必要です。
キーボードで操作することもできますが、大きく重いため。片手で様々なキーを操作するのは難しいと思います。
そこで、片手でも簡単に操作が出来るものとして、テンキーから専用の片手デバイスまでが用意されています。
片手でも操作が出来るデバイスを使用すると手の移動する時間が少なくなるため作業時間の短縮が見込めます。
CLIP STUDIO TABMATE
もし、イラストソフトはCLIP STUDIO PAINTを使用しているなら、片手デバイスはTabmateがオススメです。
ショートカットの設定が容易です。プルダウンから機能を基本的に選択するだけです。
片手で持ちやすいようにデザインされているため、指の移動だけでキー操作ができます。
そのため作業時間の大幅短縮を見込めるのでオススメです。
デメリットとしてはCLIP STUDIO PAINT以外で使用する場合は外部のソフトが必要になります。
Wacom ExpressKey Remote
ワコムタブレットを使用しているのであれば、ワコムからも片手デバイスExpress Key Remoteが出ています。
ワコムタブレットの設定でキー入力を行うのでイラストソフトに依存しません。
しかし、Tabmateと比べると重く、大きいので片手で持つのは人によっては難しいかもしれません。大きい分、機能を多く割り当てられるという側面もあります。
マクロ機能のあるテンキー
イラストソフトに依存せず購入しやすい片手デバイスはテンキーです。
ある程度のボタン数があり、コンパクトで価格も安価です。
iPad版のCLIP STUDIO PAINTでショートカットを操作するのにも使用できるものもあります。(tabmateはiPadでは使用することができません。)
ペイント用音声入力ソフト
デバイスではありませんが、音声入力で各ソフトのショートカットを実行することが出来るソフトもあります。
まとめ
というわけで、今回は「何故イラストを描くのに時間がかかるのか?」についての話を書いてみました。
イラストを描く練習自体を継続して行うことは重要ですが、一から百まで全てを自分で描く必要は無いので、参考書籍を見るなり、素材を活用するなどして作業時間を短縮することが出来ます。
お金をかけてデバイスを購入すれば、簡単に操作時間の短縮が見込めるため作業時間を短くすることが出来ます。
容易な方法から徐々に試していってもらえればと思います。今後の絵を描くときの参考になれば幸いです。
別記事でイラストを毎日描く方法について記事にしています
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