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【社会人向け】仕事と両立!無理なく同人活動を続けるための時間の作り方と継続のコツ

この記事はプロモーションを含みます。

「社会人になったら、忙しくて絵を描く時間なんてないかも…」
「周りの友達も、就職してから同人活動をやめてしまった…」

そんな風に、仕事と創作活動の両立に不安を感じていませんか? 確かに、学生時代のように自由な時間は少なくなります。しかし、正しい考え方と、少しの工夫があれば、社会人でも無理なく、そして楽しく同人活動を続けることは十分に可能です。

この記事では、私自身の体験談も交えながら、忙しい毎日の中で創作の火を灯し続けるための、具体的で現実的な時間の作り方と継続のコツについて解説します。

この記事を読めば
  • 社会人になると同人活動が難しくなる本当の理由がわかる
  • 仕事と両立するための具体的な時間術と効率化テクニックがわかる
  • 忙しい中でもモチベーションを維持するための考え方がわかる
  • 無理なく、楽しく創作を続けるためのヒントが得られる

あなたの「描きたい」という大切な気持ちを、仕事のせいで諦めてしまう必要はありません。この記事が、そのための具体的な道しるべとなれば幸いです。

1.なぜ社会人になると同人活動は難しくなるのか?(3つの壁)

まず、私たちが直面する課題を客観的に分析してみましょう。感情論ではなく、何が創作の壁になっているのかを理解することが、対策の第一歩です。

壁①:絶対的な「時間」の不足

平日は仕事、休日は疲労回復やプライベートの用事…学生時代と比べて、自由に使える時間は圧倒的に少なくなります。

そもそも、なぜ社会人になると創作活動から離れてしまう人が多いのでしょうか。その理由について、こちらの記事でさらに詳しく考察しています。

壁②:仕事による「体力・気力」の消耗

仕事で心身ともに疲弊し、家に帰っても「さあ、描くぞ!」というエネルギーが残っていない、というのは多くの社会人クリエイターが経験することです。

壁③:学生時代との「環境・意識」の変化

周りに同じ趣味の仲間が減ったり、「仕事が優先」という社会的プレッシャーを感じたりすることで、創作へのモチベーションを維持するのが難しくなることがあります。

【この章のまとめ】

  • 社会人になると、時間・体力・気力の全てが限られてきます。
  • 気合だけで乗り切るのは難しく、戦略的な時間の使い方が必要です。
  • まずは、この現実を受け入れることから始めましょう。

2.【実践編】仕事と両立するための具体的な時間の作り方と効率化テクニック

精神論だけでは続きません。ここでは、具体的なアクションプランを提案します。

① スキマ時間を見つけて「描く以外の作業」を進める

「スキマ時間も活用しよう!」とはよく言われますが、満員電車で液晶タブレットを広げるのは現実的ではありませんよね。

大切なのは、場所や状況に合わせて「できること」を細かく分けておくことです。

スキマ時間の種類おすすめの作業内容具体例
通勤中・移動中スマホだけでできる思考・情報収集プロットやセリフをメモアプリに書き出す。
作画に必要な参考資料をPinterestで探す。
技法書(電子書籍)を読む。
昼休み短時間でできる簡単な作業ノートに構図のラフ(サムネイル)を描く。
ネームのコマ割りを考える。
在宅勤務の合間通勤時間が浮いた分を活用始業前の30分でインプットやラフ。
仕事の合間の5分休憩でアイデア出し。

このように、「描く」というメイン作業だけでなく、その前後の思考や準備の工程をスキマ時間に少しずつ進めておくだけで、家に帰ってからの作業がぐっと楽になります。

② 作業を「15分単位」で細分化する

「2時間描くぞ!」と意気込んでも、疲れているとなかなか机に向かえません。そこで、作業を非常に小さなタスクに分解してみましょう。

例:

  • 「ネームを1ページだけ進める(15分)」
  • 「キャラクター1人の下書きだけやる(30分)」
  • 「集中して線画を2本だけ引く(15分)」

15分だけでも、作業が進めば達成感が得られますし、「始めてみたら意外と乗ってきた」ということもよくあります。始めるためのハードルを極限まで下げることがポイントです。

③ ツールで徹底的に効率化する(時短)

限られた時間の中でクオリティを上げるためには、ツールの活用が不可欠です。

  • スケジュール管理ツール:
    「同人手帳」のようなツールで客観的なスケジュールを立て、無理な計画を避ける。
  • 時短デバイスの導入:
    CLIP STUDIO TABMATEのような左手デバイスや、多ボタンマウスを導入し、ショートカット操作を最適化する。
  • お絵描きソフトの機能を使いこなす:
    オートアクションや素材の活用など、自分が使っているソフトの時短機能を徹底的に学び、活用する。

④ 「完璧」を目指さず、「完成」を目指すマインド

時間が限られているからこそ、完璧主義は最大の敵になります。

  • 80%でOKと割り切る: 全てのページを100%の力で描こうとせず、時には力を抜くことも大切です。
  • 「完成させる」こと自体が目標: 未完成の傑作よりも、完成した作品の方が、次のステップに繋がります。まずは「本を出す」という経験を積むことを優先しましょう。

【この章のまとめ】

  • スキマ時間には「描く以外の」準備作業を進める。
  • タスクは15分単位で細かく分け、始めるハードルを下げる。
  • ツールを使いこなし、徹底的に作業を効率化する。
  • 完璧より「完成」を目指すことが、継続の鍵。

3.モチベーションを維持するための考え方

時間術と同じくらい大切なのが、創作を続けるための心のエネルギー管理です。

「やる気が出ない…」と感じるのは、あなただけではありません。

ここでは、モチベーションを維持するための具体的な考え方を3つ紹介します。

小さな目標を設定し、達成感を味わう

「本を1冊完成させる」という大きな目標だけだと、道のりが長すぎて心が折れてしまいがちです

そこで、「今週は1ページだけネームをやる」「今日は下書きを3コマだけ進める」といった小さな目標を立て、それをクリアしていくことが重要です。

小さな「できた!」という達成感の積み重ねが、自信と次への意欲に繋がります。

「休む」こともスケジュールに組み込む

創作活動は長期戦です。燃え尽きてしまっては元も子もありません。

「この日は何もしない日」と意識的に休息日をスケジュールに組み込み、心と体を完全に休ませましょう。

休息は、次の創作へのエネルギーを充電するための、非常に重要な「作業」の一つです。

仲間と交流し、刺激をもらう(無理のない範囲で)

SNSやイベントで、同じように頑張っている他の社会人クリエイターの存在は、大きな励みになります。

進捗を報告し合ったり、悩みを共有したりすることで、「自分も頑張ろう」という気持ちが湧いてきます。ただし、他人と比較して落ち込んでしまう場合は逆効果です。

無理にコミュニケーションを取る必要はなく、ご自身のペースで心地よい距離感を保つことが何よりも大切です。

【この章のまとめ】

  • モチベーションは気合でなく「仕組み」で維持する。
  • 小さな目標達成、計画的な休息、仲間との交流が効果的。
  • 無理せず、自分を大切にすることが、長く楽しむ秘訣。

4.【体験談】私が仕事と両立しながら同人誌を完成させた時の話

参考までに私自身が社会人として初めて同人誌を制作した際の、具体的な制作記録データを共有します。

【当時の制作環境とスキルレベル】

社会人歴: 2年目(残業は20時間程度)

絵描き歴: 3年目(棒立ち絵にも苦労するレベル)

SNSでの実績: pixivでの平均いいね数は10未満

使用ソフト: イラスト制作用ソフト「SAI」(漫画制作機能は無し)

【制作物概要】

ページ数: 24ページ(カラー表紙4p + モノクロ本文20p)

製本形式: 印刷所へ委託

実際の作業時間と結果

総制作期間: 約1.5ヶ月(45日間)

  • イベントの約1.5ヶ月前から準備を開始。同人誌の作り方や印刷所に関する知識はゼロの状態でした。

推定総作業時間: 約280時間

1日あたりの平均作業時間:

  • 平日: 4~6時間(AM2:00~3:00就寝 → AM7:30出社)
  • 休日: 8~10時間

頒布価格: 300円

印刷部数: 100部(当時の利用印刷所の最小ロット)

最終頒布数: 15部

収支: 赤字

当時の私自身のスキルレベルと作業環境において、このスケジュールは非常に過酷なものでした。

夜中まで同人誌の製作をしていたので平日は睡眠不足の状態になっており、途中で1度会社を休まないと作業を続けられないような状態になってしまいました。

同人誌の作り方が分かっていなかった点や漫画制作用ではないソフトでコマ枠を手描きしていた点などが、作業時間を増大させのもあると思います。

当時はなんとか同人誌を完成しイベントに出ることができました。

一度同人誌を作ったことで、その後は自分の作業ペースや漫画を作成するためのソフトの重要性も認識ができました。(当時はコミックスタジオを購入しました。)

漫画の物語の構成やネームのコマ割に時間が特にかかっており、イベント前は物語の構成についてはできるだけ早く考え始めていました。

ネームのコマ割については寝る前にスケッチブックや紙にメモのような形で描くことができるようにもして早く作業を進めるようにしていました。(実際はそれでも締め切りギリギリになることが多かったです。)

どうしても時間が足りないときは有休を入れてなんとか誤魔化していました。

もし、あなたが社会人であることを理由に同人活動をためらっているのであれば、まずはご自身の状況を客観的に分析し、無理のない範囲で挑戦してみることをお勧めします。

大変なこともありますが、それ以上に大きな楽しさと、次に繋がる経験が得られるはずです。

5.まとめ:焦らず、自分のペースで。社会人の創作はもっと豊かになる

今回は、忙しい社会人が同人活動を無理なく続けるための、具体的な時間の作り方と考え方について解説しました。

  • 時間、体力、環境の壁をまず認識しよう。
  • スキマ時間には、「描く以外の作業」を進めるのが現実的。
  • 作業は15分単位で細分化し、始めるハードルを下げる。
  • ツールを徹底的に活用し、効率を最大化する。
  • 完璧よりも「完成」を目指そう。
  • 休むことも計画のうち。

仕事と創作の両立は、決して簡単なことではありません。

しかし、工夫次第で、創作はあなたの人生をより豊かにしてくれる素晴らしい趣味であり続けます。

学生時代とは違う、限られた時間の中で生み出した作品は、きっと特別な価値を持つはずです。

焦らず、他人と比較せず、あなた自身のペースで創作活動を楽しんでいく。この記事が、そのための具体的なヒントになれば幸いです。

あなたが創作の火を灯し続けられるよう、心から応援しています!

今日からできる、はじめの一歩

この記事を読んで「よし、やってみよう!」と思ってくださったなら、まずは一番簡単なことから始めてみませんか?

それは、「次の15分でできる、一番小さな創作タスクを一つだけ、手帳やスマホのメモに書き出すこと」です。

例えば、「キャラクターの目のラフを1つ描く」「話のアイデアを3行だけ書く」。 それだけで、あなたはもう次の一歩を踏み出しています。

同人活動の全体像を掴みたいあなたへ

この記事では、社会人として活動を続けるための時間術や考え方に焦点を当てました。
同人活動の準備からイベント参加までの全体の流れをステップごとに確認したい方は、こちらの「完全ガイド」もぜひご覧ください。