【初心者向け】初めての同人誌印刷!入稿方法・データ作成の注意点と流れを完全ガイド

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「自分の漫画やイラストを、ちゃんとした『本』にしてみたい!」 「でも、印刷所への入稿方法ってどうやるの? データ作成とか難しそう…」 「初めての同人誌印刷だから、失敗しないか不安…」
同人誌を作ってみたいと思った時、多くの初心者さんがぶつかるのが「印刷所への入稿」というハードルではないでしょうか?
自宅のプリンターでコピー本を作るのも手軽で良いですが、印刷所に頼むと、まるで市販の本のような綺麗な仕上がりになり、創作活動の達成感がぐっと高まります。
とはいえ、初めて印刷所を利用するのは、分からないことだらけで不安も大きいですよね。私も初めて入稿した時は、本当にこれで合っているのかドキドキしたのを覚えています。
- 印刷所を使うメリットとは?
- 印刷所の選び方と比較ポイント
- データ作成から入稿、納品までの基本的な流れ・やり方
- 【体験談】初めて使って感じた感想と注意点・トラブル例
- 初心者におすすめの印刷仕様
私の経験も交えながら、分かりやすく解説していきます。 この記事を読めば、同人誌印刷の全体像が掴め、安心して初めての入稿に挑戦できるはずです!
【この記事を読む際の注意点】
- この記事は、同人誌印刷の一般的な流れや注意点を解説するものです。
- 印刷所によってルールや仕様は異なります。実際に利用する際は、必ずその印刷所の公式サイトで最新情報を確認し、指示に従ってください。
- データ作成の不備などによる印刷トラブルについて、当サイトは責任を負いかねます。ご自身の責任において、よく確認しながら進めてください。
1.なぜ印刷所?コピー本(自宅印刷)との違いとメリット
自宅のプリンターで作る「コピー本」も手軽ですが、印刷所に同人誌印刷を依頼することには、以下のような大きなメリットがあります。これがコピー本との違いです。
- 仕上がりが綺麗: 本格的な印刷・製本で、高クオリティに。紙の種類や表紙加工も選べます。
- まとまった部数に対応: 数十部~数百部といった、自宅では難しい部数も一度に印刷可能です。少部数印刷に対応した印刷所も多いです。
- 手間と時間を節約: 印刷から製本までお任せできるので、自分は原稿作りに集中できます
- 特殊加工で個性が出せる: 表紙の箔押しやPP加工など、ワンランク上の本作りが楽しめます。
費用はかかりますが、クオリティの高い本を作れる喜びは格別です。
自宅でコピー本を作る場合に必要なものについての解説記事です。
2.【初心者向け】印刷所の選び方と比較ポイント
国内には多くの同人誌印刷所があります。
それぞれ特徴があるので、初心者が自分に合った印刷所を選ぶ際の比較ポイントを見ていきましょう。
2-1.印刷方式と部数:オフセット?オンデマンド?何部刷る?
- オンデマンド印刷:少部数(10部程度~)からOK。納期早め。初心者におすすめ。少部数印刷の場合はオフセット印刷よりも安く印刷することができます。
- オフセット印刷: 大量部数向き。高品質。少部数だと割高で納期長め。
- 自分の頒布能力を見極める: 初めての場合や、まだあまり多くの人に知られていない場合、いきなり大量に刷るのは在庫リスクが高くなります。
自分が確実に捌けそうな部数で注文しましょう。
何度も在庫を余らすと押し入れに段ボールの山が作られるので注意が必要です。 - 目安: ジャンルやイベント規模にもよりますが、初めてなら多くても30部~50部程度から始めるのが無難です。
100部単位での発注は、それなりに頒布実績ができてから検討するのがおすすめです。 - 小部数対応の印刷所を選ぶ: 上記の理由から、特に初心者のうちは少部数印刷に対応している印刷所(オンデマンド印刷を提供しているところが多い)を選ぶのが安心です。
印刷部数50部は少ないように感じますが、イベント時間を5時間と考えた場合、1時間で10部、6分で1部を頒布できるペースでないと在庫として残ります。
X(旧Twitter)やPixivなどで十分なフォロワー数がいない場合は、はじめてのイベントでの印刷部数は少なめにして様子を見るようにしましょう。
私は少部数で印刷しなかったので貯まった在庫を古紙回収で廃棄しました。
2-2.価格と納期:予算と締切は大丈夫?

価格(値段): 印刷所のサイトで見積もり比較をしましょう。多くの印刷所サイトには詳細な「料金表」や「本の料金を計算」ページもあるので、そちらで大まかな価格帯を確認するのも目安になります。
納期・締切: 特に同人誌即売会などのイベント合わせで本を作る場合、締切日(入稿最終日)の確認は絶対に必要です! この締切を守れるかどうかで、イベントに本が間に合うかが決まります。
どこで確認する?: ほとんどの場合、利用したい印刷所のウェブサイト(ホームページ)に詳しく記載されています。「締切一覧」「イベント支援」「スケジュール」といったページを探してみましょう。
- 参加するイベント名で探す: イベントごとに締切日が異なります。必ず自分の参加するイベント名を基準に締切を確認してください。
- 本の仕様(セット内容・加工)で締切が変わる: 同じイベントでも、注文する本の仕様(例:一番シンプルな基本セットか、表紙にキラキラの箔押しなど特殊加工をするかなど)によって、締切日が異なります。
一般的に、凝った仕様にするほど締切日は早くなります。自分が作りたい本の仕様で締切を確認することが大切です。 - 締切「時間」も確認: 締切日だけでなく、**「その日の何時まで」**に入稿すれば間に合うのか(例:午前10時まで、正午まで、23:59までなど)も、印刷所によって異なります。時間までしっかり確認しましょう。
- 締切の種類(早割など): 印刷所によっては、通常より早く入稿すると料金が割引になる「早割締切」、通常の「通常締切」、追加料金を払えば通常より遅い締切日になる「割増締切」などが用意されている場合があります。
ご自身の原稿の進捗状況や予算に合わせて、どの締切を目指すか計画を立てましょう。
締切日時は印刷所やイベントの規模、時期によって変動します。
必ず利用する印刷所の公式サイトで、最新の情報を確認するようにしてください。
1-3.本の仕様:サイズ・ページ数・綴じ方・紙(厚さkg解説)・表紙加工

- 本のサイズ(B5, A5などが一般的)。イラスト本になると変形本も出てくる
- ページ数(通常、表紙込みで4の倍数になるように調整します。 これは印刷・製本の仕組みによるものです)。
- 綴じ方:
無線綴じ(背表紙があるタイプ。漫画本でよく見られます)
中綴じ(中央をホチキスで留めるタイプ。ページ数が少ないイラスト本やコピー本に多い)。
紙の種類: 表紙用、本文用に様々な種類があります。上質紙、コート紙、マットコート紙などがよく使われますが、それぞれ光沢感や手触り、インクの乗り方が異なります。
- 厚さの単位「kg」って?: 印刷用紙の厚さは、「kg(キログラム)」という単位で表記されることが多く、これは「連量(れんりょう)」と呼ばれます。
ちょっと専門的ですが、「数値が大きいほど、厚くてしっかりした紙になる」と覚えておけば大丈夫です。(例:上質紙90kgより上質紙110kgの方が厚い) - 一般的な厚さの目安: あくまで目安ですが、同人誌の場合、
表紙:135kg~180kg くらい(しっかりさせたい場合はもっと厚く)
本文:70kg~90kg くらい(一般的なコピー用紙より少し厚め) がよく使われます。
ただし、同じ「kg」表記でも、紙の種類(上質紙かコート紙かなど)によって実際の厚みやハリ(コシ)は変わってきます。 - 紙見本を確認しよう: 紙の質感や厚さは、実物を見るのが一番!印刷所のサイトで紙の種類ごとの特徴を確認したり、可能であれば資料請求して「紙見本(サンプル)」を取り寄せ、実際に触ってみることを強くおすすめします。
参考記事:同人印刷所26社に紙見本等の資料請求してみた
https://umaisulog.com/doujin-paper-sample/
表紙加工:PP加工:表紙を保護し、質感を変える標準的な加工の一つです。
- クリアPP:ツヤツヤして色が鮮やかに見える
- マットPP:ツヤ消しでしっとり落ち着いた雰囲気
表紙イラストの雰囲気に合わせて選ぶのがおすすめです。
例えば、明るくポップなイラストならクリアPP、シックで落ち着いた雰囲気ならマットPP、といった具合に考えてみましょう。
- その他:箔押し、エンボスなど、特殊な加工ができるかもチェック。
2-3.入稿方法とサポート体制:初めてでも安心か?
- 入稿方法: Web入稿が主流。分かりやすいシステムか。
PSD, PDFなど。印刷所の指定を確認。※注意:注文する本の仕様やセットによって、入稿するデータ形式が異なる場合もあるため、よく確認しましょう - テンプレート: 表紙や本文は各印刷所でテンプレートを用意しているので活用しましょう。
CLIP STUDIO PAINTなら漫画用のテンプレートも用意されているのでこちらも活用しましょう。 - サポート: 問い合わせ対応、初心者向けガイドの充実度も初めての場合は重要。
(体験談)私が最初に印刷所を選んだ時の決め手
初めての時は、とにかく「ちゃんと入稿できるか」、「入稿した同人誌が会場に到着するか」という不安が浮かぶと思います。
作成する同人誌の種類、入稿方法や支払い方法など自分にとって判りやすい印刷所を利用しましょう。
特に同人誌のセット仕様は同じ内容でも各印刷所によって呼び名が違ったりします。
【参考】初心者にもおすすめの印刷所
ここでは、初心者の方にも比較的利用しやすいと言われている印刷所や、特徴的なサービスを提供している印刷所をいくつかピックアップしてご紹介します。
私自身が全ての印刷所を利用したわけではありませんので、主に公式サイトなどの客観的な情報を元にまとめています。
あくまで選択肢を知るための『参考情報』としてご覧いただき、最終的な判断は必ずご自身で各印刷所の公式サイトをしっかり確認してくださいね
ポプルス (株式会社ポプルス)

公式サイトURL: https://www2.popls.co.jp/pop/
- 高精細なオンデマンド印刷のみ
- 本のセットによっては1部から印刷が可能。少ない印刷部数から始めたい人にオススメ
- 予約が必要ですが、本の仕様を限定している快速本を利用することで入稿締め切りがイベント直前まで対応。原稿を作成するのに時間がかかる人にオススメです。
- 同人誌以外の缶バッチやアクリルフィギュア、ポスターなどの製作にも対応
私はポプルス様を主に利用していました。
どうしても余裕を持った入稿が何故か出来なかったため「快速本」を利用してイベントに間に合わせていました。
漫画本の同人誌で本の体裁にこだわらないのであれば十分な仕上がりです。
フルカラーイラストやオプションを使用するときは余裕をもって原稿を仕上げましょう。
ねこのしっぽ(有限会社ねこのしっぽ)

公式サイトURL: https://www.shippo.co.jp/neko/
- オンデマンド印刷/オフセット印刷の両方に対応
- オンデマンド印刷の場合は最小10部~、オフセット印刷の場合は最小50部~
※本のセットによっては更に最小部数が多い場合あり - アクリルスタンド、ポスター、マウスパッドなどの製作にも対応
私が初めて同人誌を印刷してもらった印刷所です。当初は右も左も判らない中、ホームページに書いてある印刷ガイドや入稿方法などを元に依頼を行いました。
当時、100部も同人誌を作成してしまい、大量の在庫になって破棄した思い出があります。
栄光 (株式会社 栄光)

公式サイトURL: https://www.eikou.com/
- オンデマンド印刷/オフセット印刷の両方に対応
- オンデマンド印刷の場合は最小10部~、オフセット印刷の場合は最小50部~
※本のセットによっては更に最小部数が多い場合あり - 表紙のテンプレートだけではなく紙種やページ数にあわせて自動で生成するツールが容易されています。
- 超短納期の翌日、当日出荷に対応した本のセットもあります。
※大型イベントには対応していないようです。
他印刷所
サンライズ (サンライズパブリケーション株式会社)
公式サイトURL: https://www.sunrisep.co.jp/
オレンジ工房(株式会社カンプリ)
公式サイトURL: https://www.orangekoubou.com/
3.【7ステップ解説】同人誌印刷の基本的な流れ(データ作成・入稿方法)
初めての印刷所入稿、その基本的な流れ・やり方を7ステップで解説します。
Step 1: 原稿データ作成(解像度・カラーモード・塗り足し・背表紙幅!)
これが一番重要!印刷所に入稿するためのデータ作成です。
ルールを守らないと再入稿や意図しない仕上がりに…。
- サイズ+塗り足し+断ち切り線: 作りたい本の仕上がりサイズに、上下左右各3~5mm程度の「塗り足し(裁ち落としとも言います)」が必要です。
これは、製本時に紙を断裁(カット)する際のズレで、絵柄の端に白い部分が出ないようにするための予備の部分です。
「断ち切り線(仕上がり線)」は、実際に本がカットされるラインを示します。背景や断ち切り線にかかる絵柄は、必ず塗り足し部分まで描いておきましょう。 - 解像度: カラーは350dpi、モノクロ二値は600dpiが基本。(印刷所の指定を確認)
- カラーモード: 表紙やイラスト本のカラーはCMYK、漫画の本文はモノクロはグレースケール/モノクロ二値。RGBをCMYKに変換すると色が変わるので注意が必要
- トンボ(トリムマーク): 断ち切り線や中心を示す目印。これも通常、塗り足しを含めたサイズで作成します。
- 背表紙の幅: 表紙データは、多くの場合「表表紙(表1)」「背表紙」「裏表紙(表4)」を繋げた一枚の画像として作成します。
この時、本の厚みとなる「背表紙」の幅を正確に計算してデータを作る必要があります。
印刷所に背表紙の幅を計算するツールがあるので活用しましょう。
必ず利用する印刷所の「原稿作成ガイド」と「テンプレート」を熟読・活用し、その指示に従ってデータを作成しましょう!
Step 2: 印刷所のサイトで見積もり&仕様決定
サイトで本の仕様を入力し、料金(値段)と納期を確認します。
サイト内にある「料金表」ページなども参考に、大体の予算感を掴んでおくと良いでしょう。
仕様が決まったら、サイト上で見積もりを確定させます。
仕様入力を行うときに納品先情報を入力する場合があると思います。
この時に届け先イベント情報、スペース番号、サークル名などを間違えて入力をしないように注意しましょう。
特にスペース番号を間違えて入力してしまうと、自分のスペースに届かなくなる可能性が大です。
イベントの情報が記載されたものと見比べながら入力しましょう。
Step 3: 注文(会員登録、支払い方法など)
仕様が決まったら注文手続きへ。多くの場合、事前に会員登録が必要です。
支払い方法(クレジットカード、銀行振込、コンビニ払いなど)を確認し、見積もり金額が確定したらスムーズに支払いができるように、事前に準備しておくと安心です。
Step 4: 入稿データ準備(ファイル形式、フォルダ分け、ファイル名など)
完成した原稿を、指定ファイル形式(PSD, PDF等)で書き出し。
ただし、注文する本の仕様(セット・パックなど)によって、対応しているデータ形式が異なる場合があるので、ここは特に注意して確認しましょう。
表紙データ、本文データなどを指定通りにフォルダ分けします。
ファイル名の付け方も印刷所によってルールがある場合が多いので、サイトの指示や参考例(例:「hyoushi.psd」「honbun_003-004.psd」など)を確認しましょう。
最後にデータを圧縮(zip形式など)する必要があるかも確認します。
Step 5: データ入稿(Web入稿のやり方)
多くはサイトの専用フォームから入稿データをアップロードします。
締切時間に注意! 特に締切直前はサイトが混み合って、データのアップロードに予想以上に時間がかかることがあります。
サーバーエラーなども絶対にないとは言えません。失敗のリスクを避けるためにも、最低でも半日、できれば1日以上の余裕を持って入稿作業を行うことを強くおすすめします。
Step 6: データチェック&確認連絡(不備連絡に注意)
印刷所がデータ不備をチェック。問題なければ受付完了、不備があれば修正指示の連絡が来ます。メールなどはこまめにチェック!
過去に入稿した原稿に不備があり電話で連絡が来たことがありました。
特に締め切りギリギリで入稿をしたときは安心して寝てしまうかもしれませんが印刷所の原稿チェックが終わるまでは安心しきらないようにしましょう。
(余裕をもって入稿できるようになるのが一番です。)
Step 7: 納品!感動の瞬間(自宅・会場直送)

自宅配送のほか、イベント会場への直接搬入も可能。自分の作品が本になった瞬間は格別です!
受け取ったらまずは指定通りの本になっているかを一通り確認しましょう。
特にページが間違っていないか確認したり、頼んだ通りの冊数になっているかもチェックです。
特に問題がなければ運営に本を提出したりしてイベントを楽しみましょう!!
4.【体験談】初めての同人誌印刷:感想と注意点
私自身の同人誌印刷の経験も踏まえ、感想や注意したい点、よくあるトラブル例をお伝えします。
入稿までのハードル:実際のところ難しい?
注文やWeb入稿自体はネット通販感覚でできますが、やはりデータ作成のルールを理解するのが最初のハードルでした。
普段から印刷関連の仕事をしている人には問題ないかもしれませんが、原稿のサイズ(断ち切り線)を何mmとるかは印刷所によっても違ったりするので間違わないように最初だけではなく常に確認をしていました。
原稿サイズが間違っていると後で簡単に直せるように見えて時間のかかる作業です。
初心者が注意すべき入稿データ・トラブル例
- 塗り足し忘れ/不足: 本の端に白い線が…!
仕上がり線よりも外まで塗ったり、トーンを貼ったりしましょう - 解像度不足: 絵がガビガビに…。
表紙及び本文を書く前に解像度が指定通りになっているかを必ず確認するようにしましょう。
あとで気づいたときにはもう遅い - RGBモードでの入稿: 色がくすんでがっかり…。
CMYKに変換した場合にどのような色になるのかを必ず確認。
特にCMYKは彩度の高い青色が出せない。

- ノンブル(ページ番号)忘れ: 乱丁(ページの順序間違い)の原因にも。
CLIP STUDIO PAINTなら原稿作成時にノンブルを入れるように設定しましょう。
入稿前にノンブルがあるのかを要確認 - フォントのアウトライン化/埋め込み忘れ: 文字化けの原因に。
フォントのアウトライン化をして出力するようにしましょう。 - 背表紙幅の間違い: デザインがズレる、製本がうまくいかない…。
表と裏で別々の絵を描いている時は特に注意。
とにかく、印刷所のガイド熟読とテンプレート活用をしつつ、データの仕様に問題がないかを描く前と描いた後に十分な確認をしましょう。
モニターと印刷物の色の違いについて
PCモニター(RGB)と印刷(CMYK)では色の表現方法が違うため、多くの場合、モニターで見た色と印刷された色は異なります。
特に発色の良いモニター(AdobeRGB、DCI-P3など)だと画面と印刷物で色がズレていることが多い。
特に鮮やかな色はくすみがち。これはある程度仕方ないことですが、カラープロファイルを意識したり、有料の「色校正(試し刷り)」サービスを利用したりする手もあります。
必ずカラー印刷の場合はRGBからCMYKに変換をして、色がどのように変化するのかを見ておきましょう。
出来るだけくすまないようにするには彩度の高い色を使わないようにしましょう。
スケジュール管理の重要性(締切は守ろう!)
締切は本当に大事です!データ作成やチェックには思った以上に時間がかかります。
締切ギリギリは精神的にも良くないですし、不備があった場合に対応できません。
余裕を持ったスケジュールを立てましょう。
大体は当初立てた予定通りに進みません。何か思ったようにいかないページがあると止まったり遅くなったりして時間を浪費します。
しかし、それでも納期には間に合わせるようにしていきましょう。
同人手帳というWebアプリを使うと、各工程ごとの所要時間を計算してくれます。
5.初心者におすすめの仕様や印刷サービスは?
初めての同人誌印刷で迷ったら、以下を参考にしてみてください。
- 印刷方式: オンデマンド印刷(少部数からOK、締め切りも長い)
- 仕様: 印刷所の「基本セット」「パック料金」を利用する(紙選びやPP加工などで悩まず、基本的なものが含まれていることが多い)
- データ作成: 印刷所提供のテンプレートを必ず使う(特に表紙!)
- サポート: 不安な点は問い合わせてみる(ただし回答に時間がかかる場合も)
6.まとめ:ポイントを押さえて、初めての印刷所入稿に挑戦しよう!
初めての同人誌印刷、不安もあると思いますが、基本的な流れ・やり方と注意点を押さえれば大丈夫です。
- 印刷所なら綺麗な本が作れる! 少部数からでもOKな印刷所を選ぼう。
自分で同人誌を作るのは非常に手間で大変で設備も必要です。 - 印刷所の選び方は「方式」「価格/納期」「仕様(紙の厚さkg、綴じ方、PP加工もチェック!)」「サポート」を比較。締切確認は特に重要!
- 入稿までの流れを把握しよう。最重要はデータ作成!
- 解像度、カラーモード(CMYK)、塗り足し、背表紙幅は必須チェック!ガイド熟読&テンプレート活用!
- 色の違いや締切も意識して、余裕を持った計画を。
- 初心者向けセットを活用し、支払い準備やファイル名のルール確認も忘れずに。入稿は時間に余裕を持って!
最後に:もし、あなたが作る同人誌が二次創作作品である場合は、印刷や頒布を行う前に、原作の「二次創作ガイドライン」を必ず確認するようにしましょう。ルールを守ることも、トラブルなく創作を楽しむためにとても大切です。
自分の作品が本になる喜びは、創作の大きなモチベーションになります。ぜひ、この記事を参考に、情報収集と準備をしっかり行って、勇気を出して初めての印刷所入稿に挑戦してみてください!応援しています!
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