「イラスト毎日描けない…」は普通!無理なく継続するための方法と考え方【上達への道】

2020年1月2日

この記事はプロモーションを含みます。

「イラスト、もっと上手くなりたいから毎日練習しなきゃ!」
「でも、SNSを見ると毎日投稿してる人がいて焦る… なのに自分は全然継続できない…」
「そもそも何を描けばいいか分からないし、描くのが面倒に感じる日もある…」

イラストを描いていると、こんな風に「毎日描けない」自分に落ち込んだり、焦ったりすること、一度は経験があるのではないでしょうか?

毎日コツコツ続けることが上達への近道だと頭では分かっていても、なかなか実践できないのは、決してあなただけではありません。

この記事では
  • なぜ「イラストを毎日描く」のが難しいのか? その原因は?
  • 「描けないループ」から抜け出すための最初の考え方
  • 無理なくイラスト制作を継続し、習慣化するための具体的な方法

などを、「毎日描く」ことにプレッシャーを感じているあなたに向けて、分かりやすく解説していきます。

この記事を読んで、「完璧じゃなくても良いんだ」「これなら自分にもできそう」と感じ、イラストを描き続けるためのヒントを見つけていただけたら嬉しいです。

1.「毎日描かなきゃ…」でも続かない、よくある悩みと“描けない”本当の理由

まず、なぜイラストを毎日続けるのが難しいのか、その原因を探ってみましょう。

人それぞれ理由は異なりますが、よくあるのは以下のようなケースではないでしょうか。

  • 完璧を求めすぎている:
    「ちゃんと時間をかけて、納得いくものを描かないと意味がない」と思い込み、気軽に描き始められない。失敗を恐れる気持ちが強い。
  • ネタ切れ・描きたいものが見つからない:
    「今日は何を描こうかな…」と考えているうちに時間が過ぎてしまう。特に構図が思いつかないという悩みも多いです。
  • 時間がない・疲れている:
    仕事や学業、家事などで忙しく、絵を描くための時間や、そもそも気力が残っていない。
  • 上達を感じられない・スランプ:
    練習しているのに上手くなっている実感が湧かず、「自分には才能がないのかも…」とモチベーションが下がってしまう。
  • 他人と比較してしまう:
  • SNSなどで自分より上手い人や、たくさん描いている人を見て落ち込み、「自分なんて…」と思ってしまう。
  • 「描く」こと自体のハードルが高い:
    机に向かう、PCやタブレットを起動する、ソフトを開く…といった一連の準備が面倒に感じてしまう。

これらの原因が一つ、あるいは複数絡み合って、「描きたい気持ちはあるのに、描けない」「続けられない」というループに陥ってしまうのです。

2.「描けない日」があってもOK。継続のための第一歩

「毎日描けない自分はダメだ…」もしあなたがそう感じているなら、まずその考え方を少し変えてみませんか?

大切なのは「毎日完璧に描くこと」ではなく、「細く長く、イラストに触れ続けること」です。

プロのイラストレーターさんだって、描けない日や休む日はあります。

描けない日があっても、自分を責める必要は全くありません。

また明日、あるいは明後日、描ける時に描けば良いのです。

そして、「描けないループ」から抜け出すための最初の、そして最も重要な一歩は、「描くこと」への心理的なハードルをとにかく下げることです。

「上手く描こう」「すごいものを描こう」という気持ちは一旦横に置いて、まずは「ペンを持つ」「何か一本でも線を引いてみる」ことから始めてみましょう。

目的は、「描く」という行為そのものへの抵抗感をなくすこと。

たとえそれが丸や四角を描くだけでも、1分間の落書きでも、「今日もペンを持った」「今日も画面に向かった」という小さな事実が、継続への大きな一歩になります。

3.【実践】イラスト毎日練習を習慣化!具体的な方法と考え方7選

心理的なハードルを下げつつ、「描き続ける」ことをサポートするための具体的な方法と考え方を7つご紹介します。

全部試す必要はありません。自分に合いそうなもの、できそうなものから気軽に取り入れてみてください。

3-1.目標は小さく!「毎日1枚」にこだわらない

最初から「毎日1枚完成させる!」のような高い目標を立ててしまうと、それがプレッシャーになり、達成できない日が続くと挫折しやすくなります。

まずは目標をもの凄く小さく設定しましょう。

おすすめの方法
  • 「毎日、机の前に5分座る」
  • 「1日1回、お絵描きソフトを起動する」
  • 「好きなキャラクターの目を1つだけ描く」
  • 「線を3本だけ引く」

これくらいなら「まあ、できるかな」と思えませんか?

大事なのは「今日もできた!」という小さな達成感を毎日積み重ねることです。

それが自信になり、習慣化への道を開きます。(これは「ベイビーステップ」と呼ばれる考え方です)

3-2.環境が大事!「すぐ描ける」状態を作る工夫

「よし、描こう!」と思った瞬間に、サッと描き始められる環境は、継続のために非常に重要です。準備が面倒だと、それだけで描く気が失せてしまいます。

おすすめの工夫
  • 画材を出しっぱなしにする:
    ペンタブや液タブをパソコンの前から片づけない、アナログならスケッチブックと鉛筆をすぐ手に取れる場所に置く。
  • PC・アプリをすぐ起動できるように:
    PCをスリープ状態にしておく、お絵描きソフトのショートカットを目立つ場所に置く、スマホやタブレットのホーム画面にアプリアイコンを置く。
  • 専用スペースを作る:
    可能であれば、イラストを描くための専用スペース(机の一部でもOK)を確保すると、「ここに来たら描く」というスイッチが入りやすくなります。

私の工夫: 私の場合は、自宅にいる限りはパソコンを必ず起動しておきます。

液晶ペンタブレットとペンは机の上に出しっぱなしにして常にCLIP STUDIO PAINTも開いたままにしておきます。

すぐに描くかどうかは別として、「いつでも描けるぞ」という状態にしておくだけで、いざ描こうとした場合の「面倒だという」心理的なハードルがぐっと下がります。

描き始めるためには面倒だという心理的なハードルを下げられるようにしてください。

3-3.ネタ切れならコレ!「毎日お題」活用術&効果的な模写

「模写」は最高の練習
  • 描きたいものが特にない時は、好きなイラストレーターさんの絵や、写真などを模写(見て描く)するのもおすすめです。難しいことを考えずに楽しみながら画力向上に繋がります。
  • ただ写すだけでなく、「なぜこの線なのかな?」「この色の組み合わせ、どうやってるんだろう?」と考えながら描くと、学びが深まります。(ただし、模写した作品を自分のオリジナルとして公開するのはNGです!)
「毎日お題」を活用

X(Twitter)で「#一日一絵」「#ワンドロ(1時間ドローイング)」といったハッシュタグを検索したり、お題を提供してくれるWebサイトやアプリを利用したりしてみましょう。

「お題メーカー」などで検索すると色々見つかります。テーマが決まっていれば、迷わず描き始められます。

3-4.時間は「作る」もの!無理なく描く時間を確保するコツ

「忙しくて描く時間がない…」これも多くの人が抱える悩みです。

  • 「毎日〇時間」に縛られない:
    毎日決まった時間を確保するのが理想ですが、難しければ「週に合計〇時間描く」「週末に集中して描く」など、自分のライフスタイルに合った柔軟な目標設定でも大丈夫です。
  • 時間を「確保する」意識:
    スキマ時間を探すのも良いですが、「通勤電車で座れたらラッキー」程度に考え、それよりも一日の中で「この時間は描く時間にする」と意識的に決める方が確実かもしれません。

    例: 寝る前の15分、昼休みの後半10分(もし可能なら)、休日の午前中の1時間など、比較的邪魔が入りにくく、習慣化しやすい時間帯を見つけてみましょう。
  • 「朝活」も選択肢:
    朝の時間は集中しやすい、という方もいます。試してみる価値はあるかもしれません。もちろん、朝が苦手な方は無理しないでください。私は朝活が苦手なので夜活です。
  • 大切なのは時間量より「頻度」:
    たとえ5分でも10分でも、描くことに触れる回数を増やすことが、習慣化とスキルアップに繋がります。

3-5.上達を実感!成長記録でモチベーション維持

自分の成長が見えないと、続けるのが辛くなりますよね。「見える化」でモチベーションを保ちましょう。

成長記録を見える化する方法
  1. 作品(練習含む)を保存・記録:
    描いたイラストは、どんなに簡単な落書きでも、日付をつけて保存しておきましょう。フォルダ分けしたり、専用のSNSアカウントにイラストをアップしたりするのも良いです。
  2. 定期的に見返す:
    数ヶ月後、一年後に過去の絵と今の絵を見比べると、「下手だと思ってたけど、確実に上手くなってる!」と成長を実感できます。これが大きな自信と継続の力になります。
    また、昔のイラストを見直していると今とは違う良い箇所もあったりするので参考になります。
  3. 簡単な練習日記:
    「今日は〇〇を模写した」「△△が難しかったけど、前より少し描けた」など、簡単な記録でも良いので、できたことや気づきをメモしておくのもおすすめです。
    イラストの端っこに走り書きするのも一つの手段です。

3-6.SNS投稿を味方に。ただし比較地獄に注意!

イラストをSNSに投稿することは、継続のモチベーションになります。

メリット: 「いいね」やコメントをもらえると嬉しい。同じように頑張る仲間と繋がれる。「人に見られる」ことで、適度なプレッシャーを得ることができる。

注意点:他人と比較しすぎないこと! 上手い人の作品を見て落ち込んだり、フォロワー数や「いいね」の数に一喜一憂したりするのは避けましょう。

SNSはあくまで「自分の成長記録」や「緩く繋がる場」と捉え、自分のペースを大切にしてください。毎日投稿できなくても全く問題ありません。

3-7.無理せず休む勇気も継続のコツ

「毎日描かなきゃ!」と自分を追い込みすぎると、かえって描くのが辛くなってしまいます。

  • 「描かない日」も必要:
    疲れている時、気分が乗らない時は、思い切って休みましょう。休むことは悪いことではありません。長く続けるためには、適切な休息が不可欠です。
    しかし、休みがダラダラ続かないようにだけは注意しましょう。
  • インプットを楽しむ:
    描く代わりに、好きな画集を眺めたり、美術館に行ったり、映画を見たり…創作のインスピレーションを得る時間にするのも、立派な「創作活動」の一部です。

【体験談】「描けない」日々から抜け出すヒント

昔、毎日イラストを描こうという気持ちはありましたが結局何を描いたら良いのかが全くわからないという状態によくなっていました。

描きたいキャラクターはいても、構図が立ち絵みたいなものしか思いつかず、よくあるイラストだと思い結局は描けずに何もしないという日が多くありました。

描けない状態ではありましたが、とりあえずソフトを開いていつでも描ける状態は継続し続けました。

それから、少しでもペンを動かしたいと思い、良いなと思ったイラストのトレースや模写をしてみることにしました。正直、何もしてないよりかはマシだろうくらいの感覚です。

良いなと思ったイラストの模写やトレースをしていて気づいたのは良いと思った絵は線画の時点でも良い絵であり、色を付けることでより良い絵になっているということでした。

今でも凄いと言われるほどの技術があるわけではありませんが、線画の段階で少しでもよく見えるように考えて絵を描いています。

まとめ:「毎日描く」より「描き続ける」ことが上達への鍵

「イラストを毎日描けない…」
もしそう感じていても、決して自分を責めないでください。

多くの人が通る道であり、それはあなたが「上手くなりたい」と真剣に考えている証拠です。

大切なのは、「毎日描く」という理想に縛られることではなく、自分に合ったペースで「描き続ける」ことを見つけることです。

  • 完璧を目指さず、ハードルを下げよう。
  • 描けない理由を探り、具体的な対策(環境、ネタ、時間、記録、SNS、休息)を試してみよう。
  • 小さな「できた!」を積み重ねて、自分を褒めてあげよう。
  • 「描かない日」があっても大丈夫。また始めればいい。

たとえ一日5分の落書きでも、週に一度の模写でも、あなたがペンを持ち、何かを描き、そして「楽しい」あるいは「少し分かった」と感じられる瞬間があれば、それは確実に上達への一歩です。

この記事で紹介した方法や考え方をヒントに、焦らず、無理せず、そして楽しみながら、あなただけの「描き続ける」スタイルを見つけていってください。応援しています!