【同人サークル活動】同人イベントで必要な参加費・遠征費の費用一覧

2019年12月18日

この記事はプロモーションを含みます。

前回の記事で、「同人サークル活動の始め方」について記載を行いました。
(同人サークル活動を始めたいという方は下記をお読みください。)

「憧れの同人イベントにサークル参加してみたい!」
「でも、地方から東京への遠征って、実際どれくらいお金がかかるんだろう…?」

特に初めて遠征でイベントに参加する場合や、限られた時間の中で活動する社会人の方にとって、費用の問題は気になるところですよね。

この記事では、初めて(または数回目)の遠征サークル参加を考えている方、特に「無理な節約で疲弊するよりは、ある程度費用をかけて快適さや体力を優先したい」と考える社会人の方などを念頭に、

  • どんな費用項目があるのか(内訳)
  • 各費用の目安
  • 遠征費用を考える上での計画のポイント

を、大阪から東京への遠征を例に挙げながら、私の体験談も交えて分かりやすく解説していきます。

事前に費用感を把握し、自分なりの計画を立てることで、お金の心配を少しでも減らし、イベント参加そのものを全力で楽しめるようにしましょう!

【金額に関する重要な注意】

この記事内で紹介している具体的な費用は、あくまで執筆時点での目安です。

交通費、宿泊費、印刷費、参加費などは時期や条件によって大きく変動します
必ずご自身で最新の情報を調べ、正確な金額を確認してください。

1.はじめに:遠征サークル参加、お金はどれくらい必要?

地元開催されるイベントなら気軽に参加できますが、遠方の大型イベントとなると、交通費や宿泊費が大きな負担になりますよね。

学生さんなら「とにかく安く!」と考えるかもしれませんが、社会人になると、限られた休日の中で参加するため、「お金で時間を買う」「快適さや体力を優先する」という考え方も出てくると思います。

この記事では、そうした「多少お金を使ってでも体力を温存し、イベントを最大限楽しみたい」という視点も少し含めつつ、費用の全体像と目安、計画のヒントをご紹介します。

仮に大阪~東京へイベント参加する場合に発生する費用の項目一覧です。

2.【項目別】サークル参加費用の内訳と目安(2025年 大阪→東京 遠征例)

大阪から東京で開催されるイベントにサークル参加する場合を例に、主な費用項目を見ていきましょう。(金額はあくまで目安です!必ず最新情報をご確認ください

費用一覧
  1. イベントサークル参加費
  2. 同人誌印刷費
  3. 交通費
  4. 宿泊費
  5. 頒布物以外の準備費(ポスター、設営グッズなど)
  6. 搬入・搬出日(宅配便など)
  7. 食費・交際費

1,2については住んでいる場所に関係せずに発生する費用になります。
3,4,6については住んでいる場所で発生する費用が大きく変動します。
5,7については必要に応じて発生

2-1.イベントサークル参加費

出典:circle.ms(https://portal.circle.ms/)

イベントにサークル参加を申し込む際に発生する費用になります。

イベント:1サークル参加費
  • コミックマーケット:8,000円(サークル参加費7,000+システム手数料1,000)
  • 博麗神社例大祭:8,500円(サークル参加費7,400+システム手数料1,100)
  • サンシャインクリエイション :6,400円(サークル参加費5,500+システム手数料900)
  • コミティア:6,900円
  • スーパーコミックシティ:6,900円

同じジャンルでも地方開催になると少し低めの値段になっていたりします。

それでも、学生には大きな出費になると思います。

2-2.同人誌印刷費

出典:株式会社栄光(https://www.eikou.com/)

これが一番大きな変動要因であり、かつ自分でコントロールしやすい費用項目です。

印刷方式
  • オンデマンド印刷: 少部数(1部~)向き。納期も早く初心者におすすめ。
  • オフセット印刷: 大量部数(200部~)向き。品質が高い。

仕様: フルカラーかモノクロか、紙の種類、特殊加工の有無で大きく変わります。

部数: 当然ですが、刷る部数が多いほど総額は上がります。

印刷費用の目安
  • B5表紙カラー/本文モノクロ/ページ数32p/オンデマンド印刷50部
    各印刷所にある基本セットの場合で約15,000~19,000円くらいになります。1冊あたり300~380円(※印刷所やセット内容、納期などで更に変動します。)
  • フルカラーイラスト本や、特殊加工を入れると、これより高くなります。

頒布数が少ない場合はオンデマンド印刷を選択するのが良いと考えます。

オフセット印刷は大量にする場合には有効に働きますが、少量印刷の場合は1冊あたりの単価がオンデマンドよりも高くなってしまいます。

オンデマンド印刷をする場合は、少量ロットで効果を発揮します。

出典:株式会社栄光(https://www.eikou.com/)

同人誌を印刷してくれる会社として有名な「株式会社栄光」様のページからサンバセットのオンデマンド印刷とオフセット印刷の料金を比較してみました。

例に挙げているサンバセットでは200部以上になるとオフセット印刷がオススメと印刷紹介ページに記載されています。

2-3.移動費

遠征で最も大きな割合を占める費用の一つ。大阪→東京間の主な移動手段と費用の目安です。

移動手段
  • 新幹線:
    メリット: 時間が正確、快適、駅からのアクセスが良い。
    デメリット: 費用が高い。
    費用目安 (往復):30,000円程度。(※時期や予約方法で変動)
  • 飛行機 (LCC含む):
    メリット: 時期や予約タイミングによっては新幹線より安い、移動時間が短い。
    デメリット: 空港までのアクセス時間と電車費用、手荷物制限、遅延・欠航リスク。
    費用目安 (往復):大型休日32,000円程度。(※時期や予約方法で変動)
  • 高速・夜行バス:
    メリット: 費用が最も安い。
    デメリット: 長時間移動、身体への負担大(特に安いシート)、到着時間のブレ。イベント当日の体力を考えると、個人的にはあまりおすすめできません…(若さや体力があれば別ですが)。
    費用目安 (往復):大型休日20,000円程度。
  • 自家用車:
    メリット: 大量の荷物を運べる。
    デメリット: 長時間運転の疲労、費用(高速、ガソリン、駐車場)。

という手段が考えられます。

費用を抑えるのであれば、高速・夜行バスを利用するのが良いと思います。個人的には時間に融通が効く電車を利用しています。短時間の移動なので疲労も溜まりづらいです。

イベントの前後はどうしても時間が流動的になってしまうため、電車を利用していました。
電車を利用すれば違う場所に住んでいるサークルメンバーとも電車の中で合流することが出来ます。

2-4.宿泊費

イベント前日や当日に泊まる場合の費用。ここも体力温存を考えると重要です。

しかし、昔と違ってインバウンドが増えたためホテル代はかなり高額となっています。

  • ビジネスホテル/シティホテル:
    メリット: プライベート空間でしっかり休める。セキュリティも安心。会場近くを選べば当日の朝も楽!
    デメリット: 高い。特にイベント時期は高騰&予約困難。
    費用目安 (1泊): 会場近くなら¥20,000~。(品川シーサイド付近)
  • カプセルホテル/ホステル: ホテルより安価だが、プライバシーや睡眠の質は劣る可能性。
  • ネットカフェ/漫画喫茶: 最も安価だが、体力回復は期待薄。
  • 友人宅: 費用は抑えられるが、相手への配慮が必要。

宿泊費を抑えようとした場合、ネットカフェに泊まるという方法はありますが、まともに寝ることが出来ないといった場合も想定されるため、ホテルへ泊まるという手段をとっていました。

特にイベント当時はすぐ会場へ行けるようなホテルへ宿泊することでイベント当日の朝に余裕をもって行動ができます。。

また、イベント後に打ち上げをして慌てて帰るのは非常に疲れるため、ゆっくりと家に帰えられるように宿泊の滞在数ですが余裕をもって2泊していました。

後はおまけとして朝食がしっかりと食べられるということも大事です。
イベント中は昼食を取らずにそのままサークルスペースにいたり、買い物に出かけたりするため昼食を食べるといことはしていません。昼の分は朝食でまかなう形です。

2-5.頒布物以外の準備費

ポスター印刷:約2,000円(A1ポスターサイズ)

値札・お品書き印刷:自宅で印刷が出来れば、ほぼ無料

ディスプレイ用品: テーブルクロス、スタンド、陳列棚など(初回のみ)。約10,000円

2-6.搬入・搬出費(宅配便など)

荷物を会場に送ったり、持ち帰ったりする費用。

  • 自宅⇔会場の宅配便: 往復で3,000~3500円程度(荷物量100サイズ)

2-7.食費・交際費(交流も楽しみの一つ!)

遠征中の食事代や、友人・仲間との交流費。

食事代: 節約も可能ですが、楽しむことも重要

打ち上げ・交流費: イベント後の打ち上げなども遠征の醍醐味!私は久々に会う友人とイベント前後に食事に行くのが楽しみでした。 ここは削りたくない方も多いのではないでしょうか。

最低でも10,000円くらいはかかるはず。

【体験談】私のリアルな遠征費用と、やってしまった失敗談

数年前は関西方面から東京までを2泊3日の遠征は7万円くらいでどうにかなっていましたが、最近は物価上昇やインバンドなどもあって同じようにしていると10万円を超えるようになっています。

正直、新幹線を乗るにしてもEX-ICを使うなどして少しでも費用を抑えるようにしていく必要があります。

あと印刷費は地元のイベントに参加したりして時間をかければ回収できますが、ほそぼそとやっているサークルだと遠征費は回収不可能です。諦めました。

過去一番の失敗談としては印刷の「部数」です。初めて間もない時に100部を別々のイベントで刷ってしまい、捌けない同人誌が部屋に貯まりました。

数年経過してもどうしようもなかったため、捨てようかどうかを非常に迷いながら廃品回収に出しました。

印刷部数は本当に慎重に! 少し足りないかな?くらいが丁度良いです。 これは声を大にして言いたい…。

まとめ

条件によって費用に変動はありますが、下記くらいの費用は発生すると思います。

仮に大阪~東京でのイベントに参加をした場合、

費用まとめ
  • サークル参加費:8,000円【コミケ】
  • 印刷費:18,950円【B5 表紙:カラー、本文:スミ(黒)、50部】
  • 移動費:32,000円【電車】
  • 宿泊費:40,000円【2泊】
  • 頒布物以外:2,000円【ポスター】
  • 搬入搬出:1,650円【片道】
  • 食費・交流代:10,000円

合計:112,600円

とかなりの費用が発生します。

印刷費については上手くいけば回収が可能ですが、殆どの人は回収できていないようです。
私も全く回収することが出来ていません。

でも、だからといって無計画で良いわけではありません。

事前に「大体これくらいかかるんだな」と費用感を把握しておくこと、そして無理のない範囲で計画を立てることは、安心してイベント当日を迎えるためにとても大切です。

そして何より、せっかく遠征して参加するのですから、お金のことばかり気にしすぎて楽しめなくなっては本末転倒です。私の経験上も、イベントそのものの楽しさ、新しい出会い、自分の作品が誰かの手に渡る喜びは、かかった費用以上の価値があると感じています。

しっかり計画は立てつつも、当日は思いっきりイベントを楽しみましょう! それが一番大事なことだと思います。応援しています!