脱・初心者!ペンタブ・液タブ、どう選ぶ?メーカー比較と選び方
2024年9月21日

この記事はプロモーションを含みます。
「デジタルイラスト、だいぶ描けるようになってきたぞ!」
「でも、最初に買ったペンタブ(板タブ)や液タブだと、ちょっと物足りないかも…?」
「もっと本格的なイラストや、いつかは同人誌とかも描いてみたい!」
そんな、創作の次のステージを目指したいあなたへ。
入門機でデジタルイラストの楽しさを知ると、さらに表現の幅を広げたり、作業をもっと快適にしたくなりますよね。でも、ペンタブレット(板タブ)や液晶タブレット(液タブ)は種類も価格もピンキリで、自分に本当に合った一台を見つけるのはなかなか大変です。
この記事では、「初心者レベル」を卒業し、より本格的なイラスト制作や同人活動を見据えているあなたに向けて記事を作成しています。
- 板タブと液タブ、次もどっちがいい? 特徴をおさらい
- おすすめメーカー比較(ちょっと良いモデル中心に!)
- 失敗しないための選び方のコツ
を、分かりやすく、そして具体的に解説していきます。これを読めば、あなたの創作活動を加速させる、最高の相棒を見つける手助けになるはずです!
今のペンタブで満足?ステップアップを考えるサイン
まず、「本当に今すぐ買い替える必要ある?」というところから。
もし今の道具で十分満足しているなら、そのままでもOK!でも、もし次のようなことを感じているなら、ステップアップを考えてみる良いチャンスかもしれません。
- 線の表現にもっとこだわりたい: ペンの力の入れ具合(筆圧)や傾きを、もっと細かく、滑らかに表現したい。
- 作業効率を上げたい: ショートカットキーを駆使したい、画面に直接描いて時間を短縮したい(液タブ)。
- 画面サイズ・解像度に不満: もっと大きなキャンバスで全体を見ながら描きたい、拡大してもっと細部を描き込みたい。
- 色に妥協したくない: カラーイラストで、狙った通りの色を正確に表示できる画面(広色域モニター)が欲しい。
- 同人誌作りを本格化したい: 漫画のペン入れやトーン作業、カラー表紙制作などを、もっと快適に進めたい。
- 単純にモチベーションUP!: 新しい、ちょっと良い道具で気分を上げて創作したい!
心当たりはありましたか? もし「これだ!」と思うものがあれば、ぜひこの先の選び方をチェックしてみてください。
後悔しない!ステップアップ機材選び 5つの重要ポイント
次のステップの機材選びで失敗しないために、特にチェックしておきたい5つのポイントを解説します。
①板タブ vs 液タブ:制作スタイルで決める
まず、板タブと液タブ、どちらが自分の目指す制作スタイルに合っているか考えましょう。
- 価格: 高性能モデルでも液タブよりは手頃な場合が多い。
- 設置: 省スペースで済む。
- 姿勢: モニターは別なので、比較的自由な姿勢で描ける(首・肩への負担が少ないことも)。
- ステップアップ候補: Wacom Intuos Pro など、プロも使う高性能機がある。ペンの追従性や精度は非常に高い。
- 直感的: 紙に描くように画面に直接描ける分かりやすさ。
- 効率: 線画や色塗りの作業効率が上がる場合が多い。
- 色確認: カラーイラストでは、描いている画面で直接色を確認できるのが大きな利点。
- ステップアップ候補: 様々なサイズや性能のモデルがあり、本格的な制作環境を構築できる。
- 予算とスペース: 液タブは高価で場所を取る傾向。
- 直感性 vs 慣れ: アナログに近い感覚で描きたいなら液タブ。板タブの操作に慣れているなら高性能板タブも有力。
- 主な用途: カラーイラストメインなら液タブのメリット大。線画中心なら高性能板タブでも十分かも。
- 健康面: 液タブは姿勢が悪くなりがちなので、アームやスタンドなどで対策が必要な場合も。
②性能チェック:筆圧・傾き・応答速度・視差
ステップアップするなら、描き心地に直結する性能はしっかりチェックしたいですよね。
- 筆圧レベル: ペンの力の入れ具合をどれだけ細かく読み取るかの段階数。現在は8192レベルが主流。数値も重要ですが、「最低ON荷重」(どれだけ弱い力で線が描かれ始めるか)も描き味に影響します。軽いタッチで繊細な線を描きたい人は要チェック。
- 傾き検知: ペンの傾きを読み取る機能。これがあると、筆のような表現や、線の向きを変えるのが楽になります。ステップアップ機なら、ほぼ搭載されています。
- 応答速度 (液タブ): 画面の色が切り替わる速さ。数値が小さいほど、ペンの動きに対する画面の反応が速く、遅延が少なく感じられます。15ms以下が一つの目安ですが、体感には個人差も。
- 視差 (液タブ): ペン先と、実際に線が表示される画面上の位置との物理的なズレのこと。これが大きいと、狙った場所に線を引きにくくなります。画面のガラスと液晶をぴったり貼り合わせる「フルラミネーション加工」がされているモデルは、視差が少なくおすすめです。
③画面へのこだわり:サイズ・解像度・色域 (液タブ)
液晶タブレットを選ぶ場合、画面のスペックも重要です。
- 画面サイズ: 大きいほど全体を見渡しやすく、迫力のある作業ができますが、価格と設置スペースも大きくなります。16インチ~24インチあたりが人気ですが、自分の机や作業スタイルに合わせて選びましょう。漫画の見開き作業などには大きい方が便利です。
- 解像度: 画面のきめ細かさ。フルHD (1920×1080) が標準的ですが、より高精細なWQHD (2560×1440) や4K (3840×2160) 対応モデルもあります。大きい画面サイズなら高解像度の方が見やすいです。
- 色域: どれだけ広い範囲の色を正確に表示できるかの指標。
sRGB: Webで一般的に使われる基準。sRGBカバー率100% 近いかは最低限チェックしたいところ。
Adobe RGB / DCI-P3: sRGBよりも広い色の範囲(特に緑や赤系)を表現できます。カラーイラストや印刷物(同人誌の表紙など)の色にしっかりこだわりたい場合は、これらのカバー率が高いモデル(例: Adobe RGB 95%以上)を選ぶと良いでしょう
④作業効率アップ:ショートカットキーと接続方式
- ショートカットキー(エクスプレスキー): タブレット本体や付属のデバイスについているボタン。ここに「元に戻す」「拡大縮小」「ブラシ切り替え」などを割り当てると、キーボードに手を伸ばす回数が減り、作業効率が劇的にアップします。ボタンの数や配置、カスタマイズ性もチェックしましょう。左手デバイスを別途使うという手もあります。
- 接続方式: PCとの接続方法。特に液タブは映像とデータの両方を送る必要があり、ケーブルが多くなりがち。USB Type-Cケーブル1本で接続できるモデルだと、配線がスッキリして便利です。ただし、自分のPC側も対応しているか確認が必要です。HDMIやDisplayPort接続が一般的なモデルもあります。
⑤予算とメーカーの信頼性・サポート
もちろん予算は最重要。ステップアップとはいえ、無理のない範囲で最適なものを選びたいですよね。そして、長く使うものだからこそ、メーカーの信頼性やサポート体制も確認しておくと安心です。
【メーカー別】ステップアップにおすすめ!ペンタブ・液タブ比較
いよいよ具体的なメーカーを見ていきましょう!ここでは、初心者向けモデルから一歩進んだ、ちょっと良いモデルを出している主要メーカーを中心に比較します。
(※情報は2025年4月時点の目安です。最新情報は必ず公式サイトで確認してください)
主要メーカーとおすすめモデル比較
上記のポイントを踏まえ、ステップアップにおすすめの主要メーカーと、注目したいモデルシリーズを見ていきましょう。
メーカー名 | 主要モデル | 価格帯 | 特徴 | サポート | おすすめの人 |
---|---|---|---|---|---|
Wacom | Wacom Intuos, Cintiq Pro | 高価格帯 | 高品質で信頼性が高く、業界標準的存在。 | 日本国内サポート充実 | プロ志向、最高の描き味 |
XP-Pen | Deco シリーズ, Artist Pro | 中価格帯 | 価格と性能のバランスが良く、コスパに優れる。近年ペン性能が向上 | 日本国内サポート対応 | バランス重視、コスパ◎ |
Huion | Inspiroy, Kamvas Pro | 中価格帯 | 液晶タブレットの性能が高く、コスパも良い。 | サポートはやや不明 | 液タブの選択肢豊富 |
Gaomon | M106K, PD1561 | 低価格帯 | 初心者向けでシンプルなデザイン。 | サポートは中華圏対応 | 価格最優先の方、デジタルイラスト入門用として |
Xencelabs | Pen Tablet Medium, ペンディスプレイ16 | 高価格帯 | プロフェッショナル向け、特にペンの描き味・精度に定評あり | サポート情報がやや少ない | 描き味特化、デザイン性 |
1.Wacom(ワコム):デジタルペンタブ市場の定番
ペンタブ・液タブといえばワコム!というくらい有名なメーカー。プロのイラストレーターや漫画家さんも使っている人が多く、性能と信頼性はピカイチです。
公式サイト:https://tablet.wacom.co.jp/

特徴:Wacomはデジタルペンタブレット市場の最も有名であり、初心者からプロまで幅広い層に使用されています。
製品の質が高く、長期的に使うことができる信頼性が魅力です。
また、描画ソフトとの互換性も高く、快適な描き心地を提供しています。
- 板タブレット: Wacom Intuos シリーズ
- 液晶タブレット: Wacom Cintiq Pro シリーズ
価格帯: 初心者向けのモデルからプロ仕様のモデルまで、価格帯は幅広いです。プロ向けの物になると非常に高価です。
しかし、高品質で長く使えるため、コストパフォーマンスも優れています。
サポート: 日本国内でのサポート体制が整っており、保証期間や修理対応も充実しています。ペンやペン先も様々な種類の物が販売されています。
- 初心者からプロまで幅広く対応
- 長期的に高品質なタブレットを使いたい方
- 信頼性の高いメーカーを選びたい方
2.XP-Pen(エックスピーペン):コスパ抜群の初心者向けタブレット

特徴: XP-Penは、価格と品質のバランスが良い製品を提供するメーカーです。
リーズナブルな価格帯でありながら、機能性も高く、コストパフォーマンスに優れています。
初心者でも扱いやすい液晶タブレットや板タブレットが揃っています。
- 板タブレット: Decoシリーズ
- 液晶タブレット: Artist Proシリーズ
価格帯: 非常に手頃な価格で、特に初心者にとって魅力的な選択肢となります。
プロ向けのモデルでも比較的リーズナブルです。
サポート: 日本国内のサポート体制も整っており、保証やサポートの面でも安心して利用できます。
- コスパを重視したい初心者
- 大画面で描きたい方
- 手頃な価格で液晶タブレットを使いたい方
3.Huion:高性能で手頃な価格のタブレット

公式サイト:https://www.huion.com/jp/
特徴: Huionは、XP-Penと同様、コストパフォーマンスに優れたメーカーであり、特に液晶タブレットの性能が高いことで知られています。
高性能な製品を手頃な価格で提供しており、プロ仕様の機能も充実しています。
板タブレット: Inspiroy シリーズ
液晶タブレット: Kamvas Pro シリーズ
価格帯: XP-Penに近い価格帯で、低価格でも高機能なモデルが揃っています。
プロ向けの製品でも比較的手が届きやすい価格設定です。
サポート: 日本国内のサポートや保証もあり、製品のトラブルの対応もありますが、サポートの住所が香港なのでXP-Penのように日本にサービスセンターを設けてはいないようです。
- 低価格で高品質な液晶タブレットを求める方
- プロ仕様の機能を手頃に試したい方
4.Gaomon(ガオモン):シンプルで初心者に優しいデザイン
公式サイト:https://gaomon.net/ja-jp

特徴: Gaomonは、主に初心者や中級者向けの製品を展開しており、シンプルで使いやすいタブレットを提供しています。
価格が手頃であり、デジタルイラストを始める人にとって非常に魅力的な選択肢です。
- 板タブレット:M106K
- 液晶タブレット: PD1561
価格帯: Gaomonの製品は非常にリーズナブルで、初めてタブレットを使う初心者に適しています。
サポート: サポート用の問い合わせ窓口自体はありますが、サポートの時間がが中華圏に設定されています。
あとサイトが英語を日本語に翻訳して表示されているため日本語での回答がちょっと怪しいかもしれません。
- 低価格で初めてのタブレットを試したい人
- シンプルで使いやすいモデルを求める人
5.Xencelabs(センスラボ):プロフェッショナル仕様の高品質モデル
公式サイトhttps://www.xencelabs.com/jp

特徴: Xencelabsはプロフェッショナル向けのペンタブレットを提供するメーカーで、特にペンの精度や描き心地が優れているのが特徴です。
デザイン性も高く、シンプルながら機能的で初心者でも扱いやすいモデルが揃っています。
板タブレット: Pen Tablet Medium
液晶タブレット:ペンディスプレイ 16(XEPDS16EJK)
価格帯: プロ仕様の高性能な製品が多いため、少し高めの価格設定ですが、性能に見合った品質を提供しています。
サポート: 公式サイトに問い合わせ場所はあり、具体的にどこで問い合わせ対応をしているのかは記載なし。X(旧Twitter)にXencelabs Japanというアカウントは有。
- プロ仕様の高品質タブレットを使いたい人
- 描き心地やデザイン性を重視する人
まとめ|自分に合ったタブレットでデジタルイラストを楽しもう!
今回は、初心者レベルを卒業し、次のステップを目指す方に向けて、ペンタブ・液タブの選び方のポイントと、おすすめメーカーを比較解説しました。
- ステップアップのサインを感じたら、新しい機材を検討するチャンス!
- 板タブにも液タブにも良さがある。自分の制作スタイルに合わせて選ぼう。
- 性能(筆圧、傾き、応答速度、視差)、画面(サイズ、解像度、色域)、効率(ショートカットキー)、予算、信頼性など、重視するポイントを明確に!
- Wacomは王道、XP-PEN/HUIONは高コスパ、Xencelabsは描き味特化。それぞれの中級者向けモデルの特徴を知って比較しよう。
最終的にどのメーカー、どのモデルを選ぶかは、あなたの予算や重視するポイントによって変わってきます。ぜひ、この記事を参考に、各メーカーの公式サイトで詳細なスペックを確認したり、レビュー動画を見たり、可能であれば実機を触ったりして、じっくり比較検討してみてください。
あなたにピッタリの新しい相棒を見つけて、これからの創作活動をさらにレベルアップさせ、もっともっと楽しみましょう!
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