デジタルイラストで失敗しない!初心者が避けるべき3つのミス
デジタルイラストを始めたばかりの初心者にとって、最初のステップでつまずくことは珍しくありません。
よくあるミスを回避することで、イラスト制作時の無駄な苦労を防ぐことが出来ます。
この記事では、初心者が陥りがちな3つのミスとその対策について解説します。
1.解像度やキャンバスサイズの設定ミス
1.1解像度の設定ミス
デジタルイラストでよくある初歩的なミスの一つが、解像度の設定を間違えることです。
解像度が低いと、線がぼやけてしまい、印刷時に画質低下を引き起こします。
逆に解像度が高すぎると、Webでアップロードするのに必要以上に時間を要します。
また最近ですと生成AIの学習データにも用いられやすくなります。
- モノクロ印刷をする場合は600dpi、カラー印刷は300dpiに設定。
- Webの場合は高解像度で作成をして72dpiに解像度を変更して出力を行うのが最適です。
1.2キャンバスサイズの設定ミス
キャンバスサイズが小さすぎると、細かい部分が描きにくく、後から拡大しても画質が劣化してしまいます。
あとで縮小をする予定がある場合はキャンバスを大きめに設定してください。
用途に合わせてキャンバスサイズを設定しましょう。
細かく描きすぎると、作業時間が増加する一方なので初心者のうちは注意は必要です。
- 同人誌を作成する場合はB5またはA4などの用紙サイズや印刷所のテンプレートを用いる
- キャンバスの比率を1:1.618(黄金比)または1:1.414(白銀比 ※用紙サイズ)に設定する。黄金比は調和がとれており、安定した美しさを感じやすい。白銀比は日本人が美しいと感じやすい比率。
- スマホやPCのディスプレイの解像度で作成する。(壁紙として使いやすくなる)
2.レイヤーの使い方によるミス
2.1レイヤーを分けない
アニメ塗りやCG塗りで初心者の時にやってしまいがちなもう一つのミスはレイヤーを分けずに1つのレイヤーにまとめて描いてしまうことです。
レイヤー分けが不十分だと後での修正が難しくなり、同じ作業をもう一回行う必要が出てきたりします。
特に線画や色塗りの時にまとめがちです。
- 人物の場合はパーツ事に分ける。肌、服、髪など
慣れてきたら前後があるパーツで分けたりもする - 背景の場合はオブジェクトごとや同じオブジェクトの色が同じ箇所で分ける
- 色を塗る場合は各パーツやベース色で分ける。陰、影やハイライトごとにレイヤーを分ける
2.2レイヤーマスクを活用しない
レイヤーマスクは、特定の部分を隠したり表示したりする、イラスト制作において非常に強力な機能です。
初心者のうちは敬遠してしまうか、うまく使いこなせないことが多いです。
他の機能でも代用できてしまうため使用するメリットが判りにくいというのもあると思います。
- レイヤーマスクは画像データを直接編集しているわけではないため、いつでも元の状態に戻すことが可能です。
- レイヤーマスク自体を編集することでぼかし表現や不透明度の調整などで様々な表現を実現することが出来ます。
- すでに作成したマスクは他のレイヤーにも適用することが出来ます。
3.色の選び方や配色バランスを気にしない
配色バランスの設定ミス
色はイラストの印象を大きく左右しますが、初心者の内は配色のバランスに無頓着で、イラストがチグハグに見えることがあります。
オリジナルのキャラクターを描くときには特に注意したいところです。
- メインカラー:約70%
- サブカラー:約25%
- アクセントカラー:約5%
上記の配色バランスで構成をすると見栄えの良い配色になります。
黒やグレーなどの無彩色は上記の割合には含みません。
色選びのミス
色の選び方が適切でないと、キャラクターが背景に埋もれてしまったり、視覚的に心地よくないイラストになってしまいます。
初心者のうちにやってしまいがちな色選びとしては彩度が高めの色を選択してしまうことです。
- 彩度や明度は抑えめにする
- 明るい色と暗い色、暖色と寒色をうまく組み合わせることで、視覚的なコントラストをつけるようにしましょう。コントラストをつけることで彩度が高くなくてもコントラストをつけることで鮮やかに見えるようになります。
- または彩度や明度を合わせて色のトーンを揃える
まとめ
デジタルイラストの初心者が陥りやすい3つのミスを理解し、これらを避けることで、作品のクオリティを向上させることができます。
適切な設定やツールの使い方を学び、練習を重ねることでスキルアップを目指しましょう。
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