【レビュー】DELLモニター U4021QWを一ヶ月使用した感想
2022年6月25日

- 作業領域が広いので多少拡大表示をしても十分な領域を見ることが出来る。
- 曲面ディスプレイによる没入感は大きい
- AdobeRGB領域は青と緑は少し狭いがCMYKの領域は十分賄っている
- 見る角度によってはグレア、正面から見た場合にでも輪郭が分かる程度には反射している。目が痛くなるほどではない。
- 引越し時のために梱包材は保管しておくのが良い。
U4021QWの購入について
DELLの公式サイトから購入を行いました。(当時、他サイトでは欠品して入手出来なかったため)
DELLで注文した場合は輸送には佐川急便を利用して届けられました。
購入当初、DELLの通販ページには届けられるまで2週間以上と記載されていましたが、購入直後にマイページでオーダーステータスを確認した結果、注文から出荷まで7日となっていた。
販売ページに記載されている日数と実際日数は異なっている場合があるようです。

U4021QWの梱包材について
配送状態としては製品の外装箱で送られてきます。外装箱に緩衝材などは特に巻き付けられていませんでした。
外装箱のサイズは幅108cm×奥行き26cm×高さ54cmくらいです。

外装箱への緩衝材はありませんでしたが、外装箱と内装自体はしっかりとしていました。そのため、ディスプレイを取り出した後でも梱包材だけでも重量はあります。

ディスプレイが大型なのと曲面パネルのためか、ディスプレイ部分も段ボールで覆われており破損しないような工夫がされていました。

あとで、引っ越しやフリマサイトなどで売ることを考えているのであれば、外装箱などの梱包は捨てずに必ずとっておいた方が無難です。
40インチともなるとディスプレイのサイズが非常に大きく、ディスプレイ重量も9.5kgあるため独自に梱包するのは大変です。
外装箱は製品よりも更に大きいので保管が大変かもしれませんが後で移動させるのであれば破棄せずに持っておくことをオススメします。
以前に、31.5インチディスプレイの外装箱を破棄して後に引っ越しを行ったため梱包作業と持ち運びに苦労しました。
ディスプレイと一緒に同梱されている物
- AC電源コード
- DisplayPortケーブル
- Thundervboltケーブル
- HDMIケーブル
- USB3.0ケーブル

U4021QWの仕様について
画面サイズ | 39.7インチ |
解像度 | 5,120X2,160 |
アスペクト比 | 21:9 |
パネルタイプ | IPSパネル |
表面処理 | ノングレア |
色域 | DCI-P3 98%,sRGB 100%,Rec.709 100% |
表示色 | 約10.7億色 |
ディスプレイパネル表面処理について
仕様ではノングレアパネルとなっていますが、ほぼ真上や真横から見た場合はグレアパネルのように光沢感のあるディスプレイとなっています。
写真のような角度から見た場合、少しぼやけていますが、缶と判別できる程度には反射して写ります。

正面方向から見た場合、上から見た時よりも反射が抑えられています。
個人的にはノングレアとは十分に言えるレベルにはなっているとは思いますが、太陽光などが当たると光が反射しているのがよく分かります。
しかし、手元にあるDELL UP3214Qと比べると少しだけグレア寄りのディスプレイパネルになっているように見受けられました。

真っ黒な画面を正面から見た場合に輪郭が判る程度に反射していますが、室内照明による反射で画面がまぶしいといったことは特にありませんでした。

U4021QWの色域
U4021QWの色域測定についてはi1 Display Proで行なっています。各色域のカバー率をColorACという色度図作成ソフトを使用して確認を行いました。計測値は各色領域に対するカバー率になります。
※色域の測定については校正機器を使用しているわけではないので参考程度になります。
i1 Display Proでのキャリブレーション結果は下図のようになりました。

sRGB
カラープロファイル:sRGB2014(https://www.color.org/srgbprofiles.xalter)
メーカー値:100.0%
計測値:99.8%

AdobeRGB
カラープロファイル:AdobeRGB1998
メーカー値:なし
計測値:91.4%
AdobeRGBの色域については特に明記されていませんでしたが今までの広色域ディスプレイにはよく記載されていたので色域の比較をしています。

DCI-P3
カラープロファイル:DCI-P3-D65(https://www.color.org/chardata/rgb/DCIP3.xalter)
メーカー値:98.0%
計測値:94.3%

Rec.709
カラープロファイル:Rec.709(https://www.color.org/rec709.xalter)
メーカー値:100.0%
計測値:99.8%

CMYK
カラープロファイル:Japan Color 2011 Coated
メーカー値:なし
計測値:96.7%
同人誌などの書籍を印刷する場合は印刷機で出力できる色がCMYKになるため、sRGB領域までだと対応出来ない領域が多くなります。

U4021QWを使用をしてみて思ったこと
- 31.5インチの4Kディスプレイから39.7インチの5K2Kディスプレイに移行したことで、デュアルディスプレイで見ていた内容を一つのディスプレイにまとめて表示が出来るようになった。
- まとめて表示することが出来るため作業効率がUp、U4021QWだけで殆どの作業が出来る。
- 画面が大きく、曲面になっているおかげで動画やイラストを見た時に迫力がある。
- 室内照明だけだと個人的には気になりませんが、グレア(反射)が少しあるのが気になります。太陽光は反射しているので画面が眩しく感じるときがあります。
- 色域については i1Display Proで計測をしてみましたが趣味で使用する分には十分な色域はあり綺麗にイラストを見ることが出来るので満足しています。
グレアが強くなったように見えるのは気にはなりますが、普通に使用している分には特に気になりません。
それよりも画面サイズが大きく、解像度Upによる効果の方が大きいと感じています。
また、ディスプレイが表示できる色域については、概ね仕様通りの結果が出ていたので良かったです。
CMYK領域についても、ほぼ問題なく表示出来そうなので同人紙用のイラストを描くときには良いと思います。
ディスプレイの価格は他の40インチと比べると高いですが、値段なりの満足感は得られると思います。
気になる点もありますが総合的に判断した場合、個人的にはおすすめです。
関連記事

【2022年版】31.5インチ以上の広色域ディスプレイまとめ
2022年4月時点で発売をされている、画面サイズの大きい31.5インチ以上の広域 ...

絵描き&デザイナー向けおすすめ31.5インチ以上の広色域モニターまとめ【2025】
広色域モニターは、絵描きやデザイナーに必要な清潔な色表現を提供するための重要な道 ...

【レビュー】CLIP STUDIO TABMATEの設定方法や使用方法について
CELSYS(セルシス)がCLIP STUDIO PAINTでの作業時間を短縮さ ...

【レビュー】ELECOMのRelaconとTABMATEを比較しました。
CLIP STUDIO TABMATEにはマウスカーソルを動かす機能が無かったの ...

ASRock Thunderbolt 4 AIC R2.0の設定
ASRock Thunderbolt 4 AIC増設カードを取り付けて設定する方 ...
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません